フィールド
対先生でセツナとソウマばっかり目立ってるのはきっと気のせい…
カズサの目の前まで振り下ろした瞬間…森のフィールドから砂漠に変化する。
持っていた木の枝も、周りの木も、砂へと化していく…
「嘘でしょ…!」
「ナイスタイミングだな…」
そして周りが砂漠になった事で、ソウマの位置も分かってしまう。
「まずはセツナ…君からだ。」
とっさに殴る姿勢を取ったセツナだったが、素手では到底、太刀打ちできない。
あらかじめ、腕に装着しておいた科学武器を発動させる。
「これなら先生でも受けきれないでしょ。」
「そんな短絡的な攻撃では当たらんよ、工夫は大事だと、さっきも言っただろう?」
カズサは思い切り砂を蹴りあげ、セツナの視界を遮る。
セツナの闇雲に放ったパンチは、カズサにすんなりとかわされてしまう…
「卑怯なっ…!」
「勝てばいいんだ…それにこの戦闘は君達の実力を見るものだしな。」
そう言いながら、セツナに回し蹴りを喰らわせる。
その場でよろめいたセツナは砂漠の砂で足を持っていかれて、後ろに倒れてしまう…
もう一度攻撃にかかるセツナだったが、とっさに掴んだ砂をセツナの目に投げつける。
一瞬だが気を奪った隙に、ソウマが一気にセツナに走り込み、攻撃をしかける。
左手の指先には前日の雷とは、明らかに違う量の雷が、バチバチと音をたてながら散っていた。
「雷迅…!」
「くそっ…!!」
鋭く降ろされた雷を、間一髪で避けたセツナだったが、地面に雷が落ちた瞬間に、凄い勢いで雷が飛び散る…
その雷に対応しきれなかったセツナは電流を受けてしまう…
「ぐっ……なかなかやるな…はぁ…目も痛いし、体も電流で思うように動かないんじゃないか…?」
「先生が油断してっからだろ?」
「へぇ〜、言うじゃないか…もう、実力も分かってきた頃だし、そろそろ終わらせようか?アキラ君が来なかったのは残念だったけどね。」
「そうだな、セツナ…まだ行けるよな?」
「当たり前でしょ…」
「最終ラウンドだね、2人とも。」
カズサがそう言い終えると、またしてもフィールドが変わっていく。
おそらく最後になるであろうフィールドは死角の多い洞窟になっていった…
いよいよ先生との戦いの終局!このまま主人公いなくても終わりそう…笑笑




