先生という人
優しい先生がいると良いなぁって思いますよね…
家まで帰ると、俺はすぐにリビングで寝ころんだ。体が限界を向かえているようで、動こうと思っても動けない状態だった…
ピンポーンと家のチャイムがなる…
少し眩しいと思い、外を見るといつの間にか夕方になっている…いつの間にか寝てしまっていたのだ…
ピンポーンとまた鳴る…アキラは急いで玄関に向かおうと思うが、体が重い…少しずつ玄関に向かっていく途中で、ドアが激しく叩かれる…
何事かと思い、重い体を加速させ、覗き窓で誰か確認する。
「アキラ〜いないのか?トレーニング室を見てもいなかったんだが?」
「…いるよな?アキラ〜早く出ないと、扉ぶち抜くぞ?」
カズサ先生だった…すぐに開けなければと思い、鍵を開ける…
「やっぱりいたか!」
鍵を開けた瞬間にカズサ先生は部屋の中へ、ズカズカと入ってくる。
「カズサ先生…いきなりどうしたんです?」
「いや〜セツナの所に行ったから、アキラはどうしてるのかと思ってな。」
「俺はついでですか…」
「そんなわけないだろ!探すのに手間取ったんだからな!」
「…なんか、ごめんなさい。そして?俺に何の用があったんですか?」
アキラはカズサに聞くと、特に何も無いと言いたげな顔をする。
「ほんとに、なんで来たんですか!?」
「そこまで言うなら…勝負するか?同期のミラ君には、2人がかりでいったのに、負けたんだろ?」
「っ…なんでその事を」
「ふふん!まぁ、この調子なら明日は余裕かな〜まぁ、精神までボロボロにされてなくて良かったよ。んじゃ、また明日な」
「それってどういう意味ですか?」
「そのまんまだよ、精神までボロボロだったら…明日本気で来れないだろ?今日はゆっくり休めよ」
カズサ先生はにっこり笑ってから、アキラの家を出ていく…
心配して来てくれたのだと、アキラはその時思った…
カズサ先生って実は面倒見がよかったり…笑笑




