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「どうもー。で、君が悪いことしてないのに地獄に落ちかけた子かい?普通の顔だね。」
ウルセーよ!俺だって気にしてんだ。謝れこんちきしょう!
「あーごめんごめん。気にしてたんだね。ついつい普通すぎて(笑)」
え、
心読まれた?
「ん?読めるよ、心くらい。なんと言っても神様だからねドヤ」
「なあ、その気持ちがいいほと腹の立つドヤ顔、1発殴っても問題にならないよな!」
「え、ちょっと待って。言ったよね、神様だからね。僕結構偉いからね。問題にしかならないからね。」
「っち!」
「うわ!今舌打ちした。ホントに悪いことしてないの?すごく怪しいんだけど。」
「それに関しては同感だな。別に殺人とかはしてないけど、天国に来れるほど、いい事をした覚えは・・・あ、あるわ。死ぬ直前に超美人※無理やり美化しました※を助けたわ。」
「美人を?なら天国に来て当たり前かな。なんと言ってもカワイイは正義だからね。」
「お前、気が合いそうだな。」
「ふふ、もう僕達は心の通じ合った友だね!」
ちょろ!
「ああ!ところで友よ、俺は地獄落ちを免除された訳だが、これから何すればいいんだ?」
「ホントなら元の世界に転生、もちろん人になれるかはわからないよ。虫とか鳥とかになる場合だってある。」
「それは嫌だな。確実に人になれるなら喜んで転生するんだがな。」
「でも今回は特別大サービス。次に君が目を覚ました時は、人の赤子である事を約束しよう。」
「お?いいのか?そんな簡単に人にしちゃって。」
「何言ってるんだい?僕達はもう友達だろ?それに人と話したのは久しぶりだしね。ここに来る人は全くいないからね。」
こいつ友達少ないのか?
「そう言えば閻魔様もそんなこと言ってたな。でも人が来なかったら転生ができないんじゃないのか?」
「人は来ないけど他の動物は来るからね。蝉なんて転生して一週間したらまた戻ってくるからね。罪なんて犯しようがないんだよ。たまに君みたいな人が来るには来るんだけどね、最後に来たのはマザーテレサって呼ばれていた人だよ。」
「まさかのノーベル平和賞と同列かよ…。でもま、虫とかなら納得。確かにそうだな。あ、脱線した。じゃあ俺はホントにまた人に生まれ変われるんだな。」
「僕は嘘はつかないからね。何なら世界も選ばしてあげようか?」
「え、世界って地球以外に有るのか?」
「元は世界は1つしか無かったんだけどね。人が空想で世界を想像するたびに、僕は世界を創造しないといけないんだよ。ま、それが主な仕事かな。」
「へー。お前意外とすごいやつだったんだな。」
「だから言ってるだろ。僕は神様だって。」
「そうだったな。今まで馬鹿にしててごめん。ちょろいヤツとか友達少ないのか?とか思ってごめん。」
「うん、知ってた。君の心の声バッチリ聞こえてたよ。ま、謝ってくれたから許すけどね。それよりどんな世界がいい?」
「地球!って言いたいところだけど、また変な上司に当たるのは正直嫌だな。もう神様のオススメにしてくれ。」
「ん、了解。じゃああそこにしよう。どこに行くかは転生後のお楽しみね。」
「おう!それでいいぜ。っても記憶がないんじゃ仕方が無いんだけどな。」
「あれ?記憶消して欲しい?消さないつもりでいたんだけど。」
「そんな事まで出来るのか。流石だな。なら消さないでくれたらありがたい。前世の記憶で異世界チートなんてのは夢があるからな。」
「オーケー。後、少しだけ加護を付けておくから。じゃ、次の人生を楽しんできてね〜。行ってらっしゃい。」
「加護?よく分からんがしっかり人生を謳歌してくるぜ!じゃな。ありがとよ。」