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神様に異世界転生させてもらった。  作者: 隼昇〈syunsyou〉
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翌日、目を覚ました俺は自分の部屋から慌てて出るなり、ホーク・ウィンの部屋に向かった。服装は寝巻きのままだったが今はそんなことを考えている余裕はない。外はまだ暗かった。目的の場所につき、俺はノックもせずに扉を乱雑に開け放つ。

「おい!ホーク・ウィン!!どうゆうことだ!」

俺はそう叫びながら部屋を見渡す。そこにはグラン・シャンブルが眠そうな顔でこっちを見て

「ウィンはまだ帰ってきていない。それ以外に用がないなら早く出ていってくれ。」

と気だるそうに言ってきた。

「なぁ、シャンブル。あいつが昨日どこに行ったかとか知ってることがあればなんでもいい、教えてくれ。」

少しでも情報を得ようと、シャンブルに尋ねる。

「興味が無いな。ただ、昨日の朝、目を覚ましたウィンは不気味に笑っていたのは覚えている。いつも挙動不審で俯いているくせに、昨朝は妙に自信げだった。」

あまり有力な情報はないか。

「寝ていたところを悪かったな。」

俺はそれだけ言うと扉を閉めて、寮の廊下に出た。

一旦気持ちを整理しよう。昨晩の夢で俺がリンクに言われた言葉を思い出す。リンクは

「実は、今日の昼頃に君の好きなノース・ランウェイちゃんがホーク・ウィンによって操られた。それも強力な呪詛によってね。解く方法は術者が呪いを解くか、死ぬかしかない。それで、もし術者が死んだ場合は、術にかかった方も死んでしまう呪いだ。だから解くにはホーク・ウィンに術を解かせるしかない。」

こう言った。そもそもあいつはどうやってノースに術をかけたんだ?確か術をかけるには条件があったはずだ。1、相手のステータスを知っていること。2、自分の血液を相手に飲ませること。3、相手の血液を飲むこと。この3つだったはずだ。1番は有って無いようなものだが、2と3番は別だ。無理やり飲ませるにしても自力が圧倒的にホーク・ウィンよりもノースが高いので絶対に不可能なはず。なら自分からノースが進んで飲んだってことなのか?いや、それはありえ無い。そもそもノースはあいつのことを嫌っていたんだ。本当にわけがわからない。とにかく早く2人を見つけないと。だがどこにいるか…。いや、待てよ。

「そうだ!『無属性オリジナル魔法・索敵(ソナー)』」

最初からこれを使っとけば良かったんだ。まぁ、範囲は限られるが、闇雲に探すよりかは得策のはすだ。魔力を薄く広げるようにして探っていく。ノースの魔力を探す。………見つからない。学校の敷地にはいないのか?だが変な魔力が2つあるな。学校の闘技室に全(・)く同(・)じ魔力が2つあった。索敵を覚えて知ったことだが、普通魔力は人それぞれ違う。兄弟や家族とかだったら、少し似通っているが、同じではない。行ってみるか?しかしホークの魔力でもなければ、ましてやノースのものでもない。とゆうか根本的に人のそれとは質が違う気がする。どちらかというと、先日倒したワーウルフに近い物だ。出来れば関わるなと本能が告げている。だがこんな早朝に。いや、夜に近い時間帯に闘技室にいるのは、どう考えてもおかしい。少しでも早く見つけなければならないこの状況で、出来れば無駄足は踏みたくないが、気になるところだ。もしかするとそこにいる奴らが、ノースたちの行方を知っているかもしれないし、何かしらの情報があるかもしれない。何もしないよりは、動くべきだろう。

俺は一旦自分の寮に戻り、アルルを叩き起して学校に行くことを伝えて、寝巻きの上からジャージを羽織った。アルルは虚ろな目で、

「行ってらっしゃ〜い。」

と告げていた。分かっているのだろうか。まあ、普通なら置き手紙とかの方がいいんだろうが、とにかく今は時間が無い。少しでも早く見つけなければならないからだ。俺は全速力(具体的には『不可視(インビジブル)の歩法(ステップ)』)で、学校に向かった。

学校に着いた俺はそのまま、ギアを緩めることなく闘技室に向かう。学校全体が暗黒に支配される中、闘技室にはまだ灯りがついていた。俺は逸る気持ちを抑えて、静かに扉を開けた。本当なら扉をぶち破りたい所だが、軽率な行動は避けた方がいだろう。それから慎重に中を覗き見る。

そして俺は絶句した。そこにいたのは紛れもなくノースとホーク・ウィンで、互いに首筋に噛み付きあい、血を吸いあっていたのだから……。


ノースに一体何が!?その真相は次回明らかに!!なりません。その次ですね、はい。お楽しみに。

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