クルーナ視点と3の2
クルーナ視点ー
いったい何の冗談よ。いくら勤勉だからって5日であの量の本を覚えるなんて。そもそも全部読めたのが不思議なぐらいよ。でも問題数は少なかったから、ヤマを張っていたところがたまたま出ただけかもしれないわね。ま、魔法の練習の時にでもそのずと聞いていけばいいしね。まずはあの子のステータスを知っておかないとね。仮にすべてを覚えれたとしたら、何かしらのトリックがあるはずだから。
☆
「やあ、リオル。久し振りだね。」
「あ、リンクか。5年も会ってなかったから完全に忘れてたよ。」
「酷いよ。ま、そっちの世界は5年でも、天界では5日ぐらいしかたってないからね。」
「こっちと、天界で時間の流れ方が違うんだな。」
「うん、だいたいそっちが1年なら、こっちは1日だね。」
「へー。それよりついに魔法の練習が出来るらしいぜ!」
「ふふ、リオル嬉しそうだね。でも、魔力の暴走だけは気を付けてね。君が今持っている魔力の量は、本当のお母さんの分だ。それでもかなり多いほうなんだけどね。でも問題はリオルの中に眠る君自身の魔力量だよ。君が生まれてきて、お母さんが押さえ込んだやつだね。普段は絶対に出ないようになっているけど、何がきっかけで、その魔力が出るかわからないからね。十分気をつけて。」
「了解。忠告ありがとな。」
「いや、元々は僕の与えた加護だ。そのせいで君が死んじゃうなんて嫌だからね。」
「リンクは優しいんだな。ま、どうにか頑張ってみるよ。優秀な先生がついてる事だしね。」
「そうみたいだね。あ、そろそろ時間だ。じゃあ、また今度ね。」
「おう!じゃあな!」