クルーナ視点
ま、こんなもんでしょ。私が持ってる魔法書1000冊全部を覚えさせる。話によれば、普通では考えられないほどに勤勉らしいからね。正直信じられないけど、実際に目の前で5歳の子があんなに流暢に言葉を話してると、信じざるを得ないか・・・。さーて、魔法化学園の3年間で覚えるはずの教科書類をそれぞれの出版社全部合わせて500冊。それに基本の下、中級魔法と、宮邸魔術師達がつかう超、上級の魔法詠唱本が500冊。いったい何年で覚えてくるのやら。最低でも5年はかかるでしょうけど、入学するまでには読み終わって欲しいところよね。え?放任主義?知らないわよそんなの。私に頼むのが間違え。そもそも家庭教師なんて面白くないもの。確かにあの子の魔力量には目を見張るものがあるけれど、見た感じ総量としては私と同じくらいね。いや、5歳で私と同じくらいなのはすごいことなのかな?でも彼の本当のお母さんはかなりの魔力量を誇っていたらしいからね。ま、そのへんは遺伝って事で割り切りますかね。ま、魔法化学園の入学テストは実技がないから、あれを覚えれたのなら余裕で主席で入学できるでしょうね。ま、貴族以外の生徒は基本0点だからね。私ってなんて優しいのかしら。