化物二人。
勇者は聖痕による攻撃に切り替わっていた。
そしてルークはその攻撃を躱しながら体力の回復を待ち回復し終わるとまた攻撃にでた。
盗技剣を取り出し。自分のダメージを気にせず特攻して勇者のスキルを習得しにかかった。
「うりゃあ!!」
あと少しと言うところでまた時間が停止するのを感知した。
感知した所で対処できるかどうかではないが、一旦距離をとり万象魔法でも自らを回復してから時間停止を待った。
そして時は止まった。
静止した時間の中で勇者は今までやられた分の仕返しをするかのように猛攻し、ルークの体力をガリガリと削った。
そしてまた時が動き出す。
「がはっ!!」
時間が動き出すと共にスキルが起動して体力と魔力が補充され始める。
(今度も耐えたか・・・。恐らく時間停止には制限時間と使用後にスキルを使えない時間があるんのかもしれないな。それならずっと止めていない理由と連続で使用しない理由が説明できるはずだ。)
そう結論付け体力も補充されスキル習得作業を再開しついにスキルを習得した。
これでスキルの条件は同じになり同じに化け物同士になった。
負けることは無くなったが勝つことも無くなった。
お互い不死の体になったのだから。
ルークは不死になったことにより今までより更に無茶な特攻を仕掛けた。
フェイント無しの必殺技10連発。
武闘神のスキル絶招の一つ目、掌爆撃を下から上に腹をめがけ打ち上げるように放った。
勇者は踏ん張ったが地面から30センチほど浮き無防備になった。
さらに絶招の二つ目挟拳破。
2つの拳を挟むように打ち合わせ対象物を破壊するという必殺技。
それを宙に浮いて無防備な勇者の頭に向け放ち頭を潰した。
だがこれでも復活することは分かっているのでさらに追撃で三つ目の斬刃蹴撃。
鋭い蹴りで蹴られたものは中途半端な防御力なら真っ二つになるような威力が込められている。
それをまた下から打ち上げるように放ち宙に浮かせた。
そして四つ目、双掌爆打で壁際まで吹き飛ばした。
転移で壁際まで移動し五つ目、潰槌。
手を握り込み掌外沿で敵を叩き潰す技で攻撃すると後ろの壁ごと勇者の心臓を潰した。
その状態で六つ目、薙剛肘。
で再生しかけている頭をさらに潰した。
七つ目、獅四拳撃。
物凄い威力のこもった拳による四連撃を刹那のうちに放ち四肢を潰した。
八つ目、発勁。
自分の気を一点に集め拳に乗せ放つ技で胴体を撃ち抜いた。
九つ目、 鉄山靠。
体に気を張り巡らせ面に気を放ち押しつぶす技。
残りの体を押しつぶし。
終の奥義、聖魔滅殺拳。
聖も魔も滅するほどの威力のこもった正拳突き。
ただ真っすぐ放ち距離を取り様子を見た。
これを一瞬のうちに繰り出した。がまた再生が始まった。
「これでも駄目か・・・。」
言い終わる頃には元の形に戻っていた。
そしてルークはさらに更に攻撃を続けた。




