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スキルプラッカー  作者: 山田
悪党退治編
56/62

暴走勇者。

ルーク達が来た時からすでに部屋の元の形は無くなりかけていたが、今はもはやどんな形だったかは想像することは難しい。元々知っている者でも同じ部屋だと言われて納得するのは難しいはずだ。


そんな部屋の中で魔王と勇者の戦いは更に激しさを増していく。


魔王はただの魔力を操り変質させ爆発性のへと変え。尽きることの無い魔力を爆発させ続けて勇者を爆破し続けた。


勇者は腕が吹き飛ばされようが脚が吹き飛ばされようが無表情だ。しかも瞬きしているくらいの間にはもうすでに修復完了しもとに戻っている。


「お前、人間ではないな?何者だ。」


「・・・。」


魔王が問いかけるも勇者は答えない。答えられないといったほうが正しいかもしれない。


「代わりに私が答えてやろう。こいつは勇者だ。私達が造り出した。最強のな。」


「造った、だと?最強だと?その割にはさっきから爆破されてばかりだな?」


「ふんっ戯言を抜かs。」


その瞬間時間が停止した。


勇者は1回だけ魔王を斬り付けまた時間を動かした。


「す?!」


「なぜ斬りつけられているか?今ので?殺すこともできた。何故しなかったと思う?」


「くだらぬ!!」


魔王は手から破壊光線を放ったが、放った場所にすでに勇者はいない。

回避した動きも見えなかった。


「ちっ!!一体何が起こっていると言うのだ。」


魔王は苛立つも状況は変わらない。

理由は分からないが魔王は今確実に追い詰められているという事だ。


・・・


「これならいけそうだ。」


「どこに行くと言うんだ?」


「ちょっと魔王が負ける前にスキルを・・・。」


「またか、今度は注意をそらすのは手伝わないぞ。」


「あぁ、一人で行くよ。」


そういうとルークは絶対回避と未来予測を発動させて、姿を隠して魔王の後ろへと転移した。しかし気付かれて魔王は振り向き手を振り爆破させようとしてきたが躱す後ろで爆発音がするが気にせず連続転移で周りをグルグルと不規則に回りながら剣で斬りつける。そしてついに魔王のスキルは取得できた。

そして元の位置に戻り観戦に戻った。


「ふぅ。」


「おい魔王がこっちめっっっちゃ睨んでるぞ。」


「睨むだけで勇者の相手で手一杯でしょ。」


ルークは開いている時間にスキルを合成した。


魔術乱射・低燃費+無詠唱+魔導の極み=魔術速射α・低燃費 Lv.Max


万知+大賢者の知恵=全知 Lv.Max


操炎+炎熱+火球+ 豪焔=我炎全焼 Lv.Max


操水+水+水斬+水球= 我水流潰 Lv.Max


多層重結界+物魔結界=多層重厚結界 Lv.Max


勁尖烈纏+覇気=神纏 Lv.Max


我風自在+我雷故迅+我影潜刺+土操作+我炎全焼+我水流潰=森羅万象 Lv.Max


「これでよし。」


「見てみろ、魔王が押されてるぞ。」


エーベルハルトに促され戦いを見ると確かに押され始めていた。


「ぐっ!!一体何が起こっているんだ!!」


魔王は叫ぶもついに体力は尽き最後に勇者に心臓を貫かれた。


「がはっ!!!」


刺した剣を更に捻り奥に刺しこむ。


「がぁっ!!」


そしてついに魔王は死に勇者と爺たちとルークたちだけが残った。


「ふっはははは!!よくやったぞ勇者よ!!36号だったか??まぁなんでもいい!!はっはははは!!さぁ用もすんだことだ。今後の布教のための資金を集めるとするか。」


爺は周りのものに命令を出し探索させた。


勇者はというと刺した状態のままで固まっていた。

そして爺の一人が近付き話しかけた。魔王はもういない。とその時、爺の首が宙を舞った。


爺共に戦慄が走った。

なぜ殺されたのだ!と。

そして次々に近くにいる爺から殺されていった。

10人ほどいた爺はもはやあと教祖と取り巻き一人だけとなっていた。


「おい!糞爺どういうことだ?!」


「知らんっ!!!私は何も知らない!!」


「恐らくですが・・・・。我々の最初の命令は魔王を殺せとだけ命じていました。その後に魔王はいないと話しかけたことで命令の中から魔王が消え、殺すということだけ残ったのでしょう。」


「もう一度命令しなおせば?」


「一定の距離まで近付かなくては命令できん。あと登録してないと駄目だ。しかし近付いた瞬間首を飛ばされるんだぞ!」


「ということは爺さん達以外命令できる人いないってこと?」


「そういうことになるの。」


「はぁ、仕方ないなんとかするよ。」


「ルーク、そんなこと言って本当にできるのか?」


「するしかないでしょー。」


「じゃあ頑張れ!」


ラルノルトは逃げ出した。

しかしルークに捕まりまた収納された。


「よぉしなんとか倒してみせようかなー。」

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