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スキルプラッカー  作者: 山田
悪党退治編
52/62

杖の勇者は味方に困らせられながらも人助けをしながら魔王のもとへと向かう。

「ふぁ・・・よく寝たぁー!今日は勇者たちの出立のパレードだ!楽しみだなぁー。」


ルークはニヤニヤとしながらパレードの時間までのんびりとすごした。そしてパレードの時間の少し前になりルークは度中間辺りの最前列で勇者たちを待った。


ガンバッテー!キャァアアアワァァアア


勇者たちを応援する声がだんだんと大きくなってきた。


エイブラムゥゥウウ!アンタダケガタヨリダゾー!!

キャァアアアエイブラムサマァァアアア!!

エイブラムサマァァアアア!!キャァアアアキャァアアア

ガンバッテーエイブラムサマァァアアア!!


そしてルークの目の前を通り過ぎ門から勇者たちは出発していった。


「うん、ちょっと可哀想になってきたなー。よし遠出の準備をしよう。」


そしてルークは食料とその他旅に必要な物資を1年分買い込みなんでもボックスαに突っ込んだ。前の残りもまだ残っているが念のためにという感じだ。


「うーん、足がほしいな。転移で移動もいいけど時々酔って気持ち悪くなるんだもんなー。」


ルークは万知を使ってちょうどいい足になりそうな馬はいないか探した。


「うーん、これはちょっとこれもちょっとなー、おっこれにしよう。」


ルークが選んだのは不老不死の馬と言われている馬がいるらしいのでそれを飼おうと決めたルークだが生憎ながら情報はそこまでで生息地まではみえなかった。


「この見えないのはなんなんだろうなー。イタズラ?」


なとど予想をしつつもとりあえずしばらくは転移で移動することにした。そして準備が完了しさっそく杖の勇者へと会いに行くことにする。


「えーと今杖の勇者はこのへんだから。大体このへんでいいかな。」


大方の目星をつけ転移した。


「はいとうちゃーく。今杖の勇者は各所で人助けをしながら、レベルを上げたり経験を積みながら魔王の城へと向かっていてパーティは6人だそうだよ。」


ここのグループは前衛4遊撃1後衛1という感じで前衛が敵を止めて杖の勇者が魔法をぶっ放すという感じなのだろう。


「出てこいラルノルト!」


そういいラルノルトを外に出した。


「ここにね杖の勇者がいるんだ。」


ラルノルトは逃げ出した。

しかしルークにまた捕まった。


「なんで逃げれるって思ったの?」


「意外といけるかなーと思って・・・。」


「もういい。一人でしますぅ。」


ラルノルトはまた収納された。


そんなこんなで村まで到着した。


「ここの村の次の目的地は一番近くにあるカーマリルという街か。」


そして勇者たちは今から村を出発するようで村人たちに見送られながら入り口からでようとする所だった。


「あの、すいません・・・。道に迷ってしまって・・・。カーマリルまで行きまたいんですけど・・・。」


いかにも困っていますという雰囲気で、勇者に聞こえるか聞こえなかくらいの声近くにいた村人に話しかけた。


「ちょっとだけ待っておいておくれ、今村を救ってくれた勇者様をみんなで送ってるんだ。」


「あぁ、そうだったんですか。だから賑やかだったんですね。」


そんな風に話していると勇者が話しているのを聞きつけたのかこちらにあるいてきた。


「どうされたんですか?」


いかにも効果の高そうな杖と防具を身につけた人が話しかけてきた。


「カーマリルまで行きたいんですけど道に迷ってしまって・・・。」


「まぁ、そうだったのですか。私達もカーマリルに寄りますのでよかったらご案内いたしますよ。」


「本当ですか?!助かります!!」

(本当に助かります。)

そういい勇者を解析した。


ソフィア・リルバーン 年 18

職業 勇者

称号 杖ノ勇者

レベル 45


hp 4000

mp 4800(+2000)

atk 2100

def 2800

int 5100(+2500)

spd 2000

luk 270


ユニークスキル

杖ノ勇者 Lv.1

大賢者の知恵 Lv.4

聖杖ノ加護 Lv.Max


スキル

大天使の祝福 Lv.Max

魔導の極み Lv.4

無詠唱 Lv.Max


「助け合いが大切ですからね。」


「厄介事に巻き込まれて、逃げたら道を外れてしまってそれでここに辿り着いたんです・・・。本当に助かります!」

(眩しい!!眩しすぎる!なんてできた人なんだ!)


「どうしたの?ソフィアちゃん。」


いかにも前衛職です。という感じの男がこっちに近付いてきて話しかけた。


「ファルークさん、この方が道に迷っていて目的地も一緒でしたのでそこまでご一緒しようかと思いまして。他の方もよろしいでしょうか?」


「・・・そうなんだ。まぁいいんじゃないかな。」


いちおう皆の賛同も得られたようで案内してもらえるらしい。


(腹黒そうだなぁ。)


「それではそろそろ出発いたしましょうか。」


村人とのお別れの挨拶も終わり歩いて村から離れていく。


「そういえば自己紹介がまだでしたね。私はソフィアと申します。杖の勇者として魔王を打ち倒す旅をしています。」


「ルークです。わざわざ勇者様に・・・。ご案内までして貰えるなんて本当にありがとうございます。」


「いいのですよ。人助けは我が家の家訓ですから。そしてこちらの方々がお手伝いをしてくださっている人たちです。」


「ファルークです。」

「アンブルです。」

「ヘクターです。」

「フィールです。」

「アンだよー。」


「さぁ行きましょうか。」


歩く人の配置はソフィアの右にファルーク、左にはアンブルそしてその左にヘクター、先頭をフィールが行き、アンが後尾という感じだった。


(横4列は広がりすぎでしょ。)


話の内容を聞いていてもファルークがずっとソフィアに話しかけている感じだ。内容も自分の武勇伝とかそんな話ばかりだった。

それをソフィアが少し困ったような顔をしながら聞いているという感じで話が終わったかと思えば、今度はアンブルが話しだす。ヘクターはその光景を少し羨ましそうにしながら、中々話に入るきっかけをつかめないでいる感じだ。

そしてフィールは地図とにらめっこで道案内をして、このパーティのもう一人の女性のアンは後方を一応警戒しながら、風景を楽しんでいるという感じだった。


(うわぁーくそつまらねぇ。)


「なんだか悪いですね。」


アンに話しかけた。


「んーいつもこんな感じだからつまんなくてさー私的にはちょうど良かったかなー。」


「まぁ確かにこれはつまんないですね。アンさんでしたっけ?」


「アンでいいよー。ルークだっけ?なんであんな所にいたの?」


「こうみえて商人を手伝っていたんです。見習い扱いですけどね。それで商品を運んでいたら街道で盗賊に襲われて・・・。荷物を捨てて近くの森に逃げ込んで迷っているうちにあの村にたどり着きました。」


「へぇー。何売ってたの?」


「主に特産品などですね。今回はキノコを運んでいる途中でした。」


「キノコ盗られたんだね・・・。」


「えぇ、今頃盗賊はキノコパーティをしている頃だろう・・・。」


「キノコでパーティするかな?」


「さぁ、どうだろう。でもまだこのへんにいるかもしれないですね。」


アンはクスクスと笑いその後も色々な話をしながら夜になった。


「明日には街につきます。今日はそこの木のそばで休みましょう。」


街道から少し離れた木を指差しソフィアはそう言い、各々が返事をして木のそばに休む準備を始めた。

食物はさっきの村で分けてもらったパンと干し肉らしい。


「すまんな。人数分しかないんだ。」


そうファルーク告げた。


「別にいいですよ。あまりお腹は空いていませんので。」


「ルーク一緒に食べよー。」


そうアンが言ってきた。


(えっ、なんでもボックスαから食料だせないし調理もしにくいなー。でも断ると不自然だしなー・・・。まぁいっか。)


「はい、いいですよ。食べましょう。その前にちょっとお手洗いに行ってきます。」


そういい少し離れお肉を取り出して食べた。


「やっぱり肉だよね。」


口の周りを水で洗ってみんなの所へ戻った。


「おかえりーさぁ食べよう半分あげるよ。」


アンがパンを半分千切って分けてくれた。


(アンのくれたパン。アンパン。)


「街に戻ってどうするの?商品なくした商人はどうしようもなくなるって聞いたことあるんだけど・・・。」


「なんとかなりますよ。なにせまだ見習いでしたから元々そんなに財産があるわけでもないので。」


そういうとルークはカバンから取り出す振りをして葉に包んだ生肉を取り出した。


「これ食べて。」


「えっいいの?」


「いいよ。食べて肉がないなんて不憫すぎる。」


「ありがとう。」


そして食事が終わり寝ずの番の1人以外は全員眠りについた。

1時間ずつで交代するそうだ。


そして深夜3時頃寝ずの番をしていたヘクターが言った。


「敵襲です!ここにモンスターが近付いてきています!」


そして全員が飛び起き戦闘態勢に入った。

無闇に敵対して敵を作るよりも通りすがりを装って何事もさっていくほうがいいかなーと。

たまには人と会話させてあげたかった。

なにかのフラグとかでは一切ありません。

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