第二回戦、第一試合。
「さぁ2回戦の幕開けです。みなさんゲスト席をご覧ください!本日はなんと勇者様方がお越しになっています!!」
ワァアアアキャァァアア
「はい紹介以上。さっそく対戦の順番を決めていきましょう!みなさんの前にいる審判の持っている箱にはAからDまでの数字の書かれた紙が2枚ずつ入っています!それを順番に引いて同じ文字の人が対戦相手というわけだ!!みんなわかったかなー?!」
「・・・。」
「はーいありがとぉぅ!!それじゃあ早速引いて行っちゃってぇぇ!!」
8人全員が引き終わり対戦表は確定した。
「Aか・・・対戦相手はー、ルッソ・・・あーあいつね。」
「はーい決まりましたー!さっそく試合にいっちゃいましょう!!まず二回戦第一試合は!!Aランク冒険者!ルッソ・ルッソ!!最近メキメキと実力をつけそのうちもう一段階うえのランクにも到達できるのではないかと言われている注目株!!!対するは謎のおじいちゃん!無所属のブ・ジンさん!!第一回戦ではすさまじい戦闘力をみせてくれました!!さてどんな試合になるのでしょうか!時間は無制限!!さぁ二人共戦いやがれぇー!!!」
「ん?始まった?」
「じいさん怪我しないうちに降参してくれよな。」
「やかましいわ若造の分際で。」
そういいつつもステータスを確認する。
ルッソ・ルッソ
職業 冒険者 ランクA [ルッソリー二]
称号 壊し屋ルッソ
レベル 115
スキル
壊し屋 Lv.8
肉体強化 Lv.Max
弱点看破 Lv.7
(強いような、弱いような・・・。壊し屋?だからハンマー持ってるの?)
ルッソは大きなハンマーを軽々と持ち上げこちらに突っ込みは振り回してきた。
そしてブ・ジンもといルークおじいちゃんは連撃を避け続け攻撃の合間合間に剣で斬りスキルを頂いた。
「これは凄い!!その場から全く動いていないようにみえるが!!なんとハンマーの連撃は全て当っていない!!!凄い!!凄いぞブ・ジン!!」
(司会進行役の人うるさい・・・。)
「その武器は大切かの?」
「いんや!今日のために破壊力の低いやつを選んできたのさ!!殺しちゃいけねぇからな!」
「なんだ残念じゃ・・・。」
そう呟くとおじいちゃんはハンマーが横から叩きつけられるのに合わせて拳を突き出した。
「はっ!その拳貰ったぜ!!!」
ぶつかった瞬間会場に鈍い音が響き渡った。
そしてハンマーが砕け散った。
「なんだと?!」
「残念じゃ大切なハンマーならもっと壊しがいがあったのにのぉー。」
「じじい・・・もう手加減しないぞ!!」
「最初から本気で来い。だから若造なんじゃ。」
ルッソはハンマーは無くなったが肉体強化にものを言わせ拳だけで向かってきた。
ルークはそれを軽く躱しながら躱すごとに顔に張り手を食らわせた。
ダメージはさほどないが繰り返すうちに顔が段々と腫れてきてついには原型がわからないほど腫れてしまった。
「うむ少しは格好良くなったんじゃないかの(笑)?」
「なっ!?」
さらにルッソはムキになり突進を繰り返してきた。
「とった!!腕をとったぞ!腕力で勝てると思うなよ!!」
「ブ・ジンピンチだ!!どう切り抜ける!!おっとぉ!投げようとしていたルッソがいつのまにか床に叩きつけられているぞぉぉ!!これは一体どういうこと!!なんだぁぁあああ!!」
「なにが起こったんだ・・・?!」
「ふん力だけのお前さんにはわかるまい。」
叩きつけた後さらに反射反応を利用して立ち上がらせてまた地面に叩きつけて立ち上がらせては叩きつけてを繰り返しついに気絶させた。その後リングの外に放り投げた。
(これで今後の態度を改めてくれるといいんだけどなー。)
「勝者!!ブ・ジン!!!予想外!予想外の出来事です!!一体何者なんだ!!今の戦いをどうみますか勇者様方!!」
「若いほうが雑魚かっただけだろ。」
「おじいさんの技量の高さによるものですね。」
「・・・。」
「はーいコメントありがとうございまーす。続きましてぇ!!!!第二試合!!Bの抽選札を引いた二人だぁ!!いぇーい!!準備しっちゃってぇ!!」
(Bはあの二人か。どちらかが次の対戦相手ってことになるのか。)
「さぁ!準備が整ったようです!!第一部隊隊長灼炎の騎士こと!ロブ・ハリンストン!!!!本日の参加は彼以下の人材なら必要がないと言う意味合いもありますので!」
「俺以下の奴など必要ない。」
キャァアアア
「対してまたも無所属!!ラルノルト・アモン!!!情報によりますと彼はとある道場の門下生で腕試しに出てきたのたそうです!!さぁ!一体どうなるんでしょうか!!!」
「みんな強そうですね!僕も頑張らないと!」
「さぁ!戦いが始まりますよぉ!!!はい、始まったー。」
そして第二試合が始まった。
(騎士の隊長!これは期待できる!)
ロブ・ハリンストン
職業 王国騎士団第一部隊隊長
称号 白焔の騎士
レベル 150
スキル
騎士 Lv.Max
火の加護 Lv.Max
魔炎剣 Lv.Max
粘炎 Lv.Max
白焔 Lv.Max
(強いなぁ!!加護までもってるし!!そんでもう一人がーどっかの門下生?ふーん・・・。)
ラルノルト・アモン
職業 魔王軍第一精鋭部隊
称号 精鋭部隊の斥候
レベル 200
スキル
魔王ノ恩恵 Lv.Max
剣魔豪 Lv.Max
魔力体化 Lv.Max
超回復 Lv.5
魔力自動回復 Lv.5
斥候 Lv.Max
偽装状態
「ん?ん?ん?ん?ちょっと待って。えっなに魔王?なに偵察?」
(普通の鑑定じゃ見破れないほどの偽装か。うーん、あったあの腕輪か。偽装の腕輪ねー。)
そんなことを考えているうちに戦いが始まっていた。
(これは益々楽しくなってきたなぁ!!)




