4/62

激闘の末に

嬉しさのあまり前も見ずに走り続けた。

「やったーーー！」

ドスンッ！

何かにぶつかった、でも痛くなーーい！

「さすがの防御力だ。防御力だけなら夢は叶ったかもしれない。てかなににぶつかったんだろ。」

気軽に前を見ると今にも叫びだしそ…

「ブォォオオオン！！」

今叫んでいる大きくて赤いオーガがいた。

オーガの咆哮を浴びながら鑑定スキルを使った。

レッドラピッドオーガ

Lv.43

鬼の腕力　Lv.4

鬼の脚力　Lv.4

ラウンドハウス　Lv.3

注記

とても素早くて、いつも怒っていて常に全力で殴りかかってくるよ。

間合いを詰めてくるのは速いけど大振りだから当たる人はちょっと鈍くさいかもね。

「わーい、怖いわっ！！」

訳の分からないテンションになりながらも叫んでみる。

しかしよくルークはよく考えてみる、今防御力はめちゃくちゃ高い。

もしかすると倒せるかもしれないと。

そう思うとなんだか力が湧いてきた。

「よっしゃあああかかっt」

ドガッ！ズサーーー……

ルークは、オーガに殴られしばらく地面を滑り続け、しばらくして止まった。

「ギャぁああああ！・・・痛くない。」

めちゃくちゃ高い防御力に高い物理耐性で全てダメージをカットできてオーガの攻撃はノーダメージに終わった。

「ここからは俺のむs」

ドガッ！ズサーーー……

「痛くないけど！痛くないけど！怖いわっ！！ダメージはないけどなんとかさしないと・・・そうだ！」

ルークはなにかを思いついた。

スピードも負けて、大振りのパンチも避けられもしない。

そうなればもうやることは一つだ。

「捨て身の！スキル奪取s！」

スカッドガッ！ズサーーー……

殴られる前に斬ってを繰り返してスキルを取得するというなんとも阿呆な作戦だ。だが今ルークに打てる手はこれしか残されていない。

鑑定スキルで残りを確認しておく。

レッドラピッドオーガ

Lv.43

鬼の腕力　Lv.4(1/16)

鬼の脚力　Lv.4(1/16)

ラウンドハウス　Lv.3(1/9)

「よっしゃぁあと15回！」

スカッドガッ！ズサー

「気が狂いそうだ。」

スカッドガッ！ズサー

これでラウンドハウスとかいうスキルをゲットしたはずだ。

使ってみよう。

ラウンドハウス！

大きく振りかぶって殴r

ドガッ！ズサー

「ただの大振りのパンチじゃん！！」

気を取り直して元の作業に戻る。

スカッドガッ！ズサー

「よし！終わったー！」

これで鬼の腕力と、鬼の脚力は取得した。

ステータスで確認しても、しっかりと、追加されていたので、間違いない。

「さぁ！反撃開始だ！」

と思いきやそこからは泥試合だった。

殴るがほぼダメージはなし、殴られてもダメージなしだか殴られるたびに吹き飛ばされる。

ベシッドガッ！ズサー

そんなことを何回繰り返しただろうか

100を超えたあたりから数えていない。

オーガは生命力的にルークは体力的に限界が来ていた。

そして次が最後の一撃になるだろうとお互いが察した。

大振りだが当たれば一撃間違いなしの大技を決めるしかない。

走って距離を詰める、お互いの拳が届く位置まで近付き両者は腕を大きく振りかぶった。

「おりゃああああ！！」

「ウガァァァァアア！！！」

そしてお互いの拳は交差し顔面へと突き刺さった。

バキッ

バキンッ

一瞬の静止のあと片方が倒れた。

最後に立っていたのはルークだ。

「うぉぉぉおおおおお！！！！勝ったぞー！！！」

勝利の雄叫びをあげる。

ルークは自分がどんどん野生化していくような気がしたので少し自重することにした。しかし勝ちは勝ちだ。

レベルもかなり上ったはず。

「なんだか地上に戻れる気がしてきた。こんな気持ち初めてだ。」

自分ならなんでもできる、そう思えるほど今のルークは自信に溢れている。

ルークはまた地上を目指し進み始めた。

小休憩を挟んで。

ステータスはこんな感じです。

名前　ルーク・オリファント　年　16

職業　冒険者　ランク　C

称号　スキルプラッカー

レベル　18

hp 146(+90)

mp 68

atk 36 (+80)

def 42(+40+360)

int 98

spd 75(+80)

luk 50

スキル

鑑定　Lv.Max

探知　Lv.6

鳥走り　Lv.5

剣　Lv.1

光合成　Lv.1

生命力　Lv.3

成長　Lv.2

硬さ　Lv.2

火耐性　Lv.2

衝撃耐性　Lv.2

物理耐性　Lv.8

頑丈　Lv.6

石化攻撃　Lv.4

鬼の腕力　Lv.4

鬼の脚力　Lv.4

ラウンドハウス　Lv.3