空中戦。
その道をしばらく進むと下への入り口の反応があった。
奥まで行くと今までのような壁に大きな穴ではなくただ穴があり、その穴の中は下へと続いていてその奥から風が出てきているということだ。
中へと入り下に降りていくと長い長い一本道に繋がっていた。
しばらく歩いているとそこは螺旋状になっていて段々と左向きの下に進んでいることがわかった。
階層も現在は39階層まで進んできた。
そのまま進んでいると少し先の方の風の中にじらじらする物が見えた。
(なんだろう?)
調べてみるとファントムウィンドというファントム系のモンスターだった。
スキル幻風。幻属性なので普通の風を使用するときよりも自由度の高い空気の使い方ができるようだ。
スキルを頂いて霊剣で斬り刻んだ。
そしてまた先に進むとボス部屋への扉がみえてきた。
(ここがボス部屋か。どんなボスなんだろうか。)
少し期待を膨らませ中へと入った。するとそこはやはり大きな空間となっていたがボスの姿が見当たらない。
「ギャオオオオオオ!」
上からモンスターの叫び声が聞こえて上を見上げる。するとそこには、ドレイクが宙を旋回していた。
(ドレイクか!かっけぇ!)
鑑定を使用してドレイクを調べた。
ウィンドドレイク
Lv.76
スキル
ダウンバースト Lv.8
断空 Lv.8
龍気 Lv.7
風纏い Lv.7
ウィンドブラスト Lv.7
ボスの品格 Lv.4
こんな感じだった。
ダウンバーストは強烈な風を上から叩き付ける攻撃スキル。
断空は真空を作って空気の層を作り遠距離攻撃を防ぐ近距離も防げる。
龍気は龍の気を纏える鬼の気が赤なら龍の気は青。
風纏いは風を纏って移動速度などを補助してくれるスキルのようだ。
ウィンドブラストは岩をも砕く突風。
ルークは転移を使って近くまで飛んだ。
そして空を飛びドレイクを追いかけた。
(空ならこっちだって飛べるんだぞ。)
ドレイクと並んで飛んだ。
そして背に張り付きスキルを取得すると、その瞬間竜が宙で急降下したり急浮上したりし始めた。
ルークは耐えきれず手を離し自分で飛んだが、上から強烈な風が吹いてきて下に叩き落とされた。
「ぐっ!」
新しく手に入れたスキルを使いながらも何とか体勢を立て直し、今度は目の前に飛び出した。
「お返しだぁ!」
ダウンバーストを使いドレイクを真上から風で叩き付ける。
「ギャオオオオオオ!」
断空で防がれたようで風の動きが途中で止まった。
お返しと言わんばかりにウィンドブラストを放ってきた。
それをギリギリで躱しまた並んで空を飛んだ。
ルークは手を突き出しウィンドブラストを放つ、それをドレイクは空中で1回転して躱した。
「ちっ!」
軽く舌打ちをして別の手で攻めることにした。
「遠距離が駄目なら、物理で殴ればいいじゃないか。」
どでかいハンマーを創り出しハンマーを振りかぶってからドレイクの頭の上へと転移し思いきり振り下ろした。
鈍い音を立ててドレイクはキリもみしながらしながら落下していく。
そしてさらに地面に落ちるまで間も転移して頭を叩くを繰り返した。
地面に到達する頃にはもうすでに瀕死状態となっていたドレイクに更にもう一撃頭にハンマーを振り下ろした。
「うーん、物理って強い。」
そんなことを言いながら次の部屋のお宝を回収して次の階層へと向かった。
手からウインドブラストが出せるようになりました。




