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スキルプラッカー  作者: 山田
迷宮奮闘篇
11/62

目覚めの一杯

ガンッガンッガンッ


なにかを叩く音でルークは目を覚ました。


ガンッガンッガンッ


「うるさいよ!」


そう叫んだ所で音か止むわけでもなく、むしろ酷くなった。


ガンガンッガンガンッガンッガンッ!


それは壁を叩く音で、探知スキルを使うと、壁の向こうには3体ほどモンスターの反応があった。


「勘弁して・・・、少しくらいゆっくりさせてくれよ。」


何時間眠れたかはわからない、さっきよりは気分は落ち着いているのは確かだが、やはりまだ休み足りないのも確かだ。


まだ壁が崩れることは無いだろうと考え、ご飯の代わりに収納空間から水を手のひらに出し啜った

少し落ち着いたので行動を開始する。


「出るにしてもこいつらをどうにかしないとな。」


そういいルークは寝る前に作った壁の手前に、泥濘作成で床に2メートルほどの深さの泥濘みを作成した。そして泥工作で泥をどかして落とし穴を作ってその中に泥針を沢山作り泥硬化で固め落とし穴が見えないように薄く泥で覆いこれもまた硬化させて目隠しをしたこれで準備は完了だ。


「さーいつでもこーい!」


壁に泥濘作成を使い泥工作で泥をどかせた。


すると壁の向こうには、鉄製のメイスを持った豚のような面をしたモンスター達が3体こちらをみていた。


「僕の臭いに釣られたのか?なんでもいい、さーこいもう少し前に進むんだ。」


落とし穴の所まであともう少しとドキドキしながら呟く。


グゲ グゲ グゲ


3匹は訳の分からない言葉を発してこちらに一歩づつにじり寄ってきた。

そしてちょうど3匹が落し穴の真上に乗ると、荷重に耐えきれなくなり、覆っていた泥が割れ落とし穴は発動した。


ピシピシッ グサッグサッ!


「よし!かかった!」


中を覗きいてみると針が刺さったまままだ息があるようだ。

ついでに鑑定もしておく。


「凄い生命力だ。こんな状態でもまだ息があるなんて。」


コーディオーク×3

Lv.40


豚の嗅覚 Lv.4

豚の腕力 Lv.4

豚の生命力 Lv.4

しゃくり Lv.4

連携行動 Lv.4


注記

常に3〜5匹程度で行動していて、個体は普通だが連携プレーになると物凄い力を発揮する。

特に要注意なのは下からのしゃくりだ。


「いいスキルだな貰っておこう。」


スキルの取得も終わり、休憩もそこそこゆっくりできたので先へと進むことにした。


探知スキルで上への階段を探していると、結構近くに見つけた。

休む場所を探すのに夢中で気がつかなかったようだ。


ルークは44階層は森だった。

警戒して進んで行くとなにか地面を這って動く生き物がいた。


鑑定する。


スライム

Lv.40


再生 Lv.4

酸 Lv.4

吸収 Lv.4

物理軽減 Lv.4

物理反撃 Lv.3


注記

動きは遅い。

攻撃すると武器によっては溶かされる可能性がある。

攻撃がヒットしてもダメージが返ってくし速く倒さないと回復してしまうので要注意。


スライムだ。

ただのスライム。

動きは鈍くスキルを奪うまでは簡単だった。

その後倒そうと殴りつけると拳に痛みが走った。

そう、物理反撃だ。

持っているならこれほど便利なスキルはないが敵が持っていたならそれはもう最悪だ。

その後も何度か繰り返したがやはり痛くてとてもじゃないが攻撃し続けられなかった。


ルークはスライム相手に逃げ出した。


「スライムなんかに・・・手首痛い・・・これは誰にも話さないでおこう。」


そうしてルークの秘密は1つ増えまた上の階層へと登っていった。


43階層では、宙を舞っているちょうちょうのようなモンスターがいた。


鑑定するとこんな感じだ。


イヴェイションバタフライ

Lv.40


スキル

イヴェイション Lv.8


注記

攻撃しようがなにしようが反撃はしてこないが物凄く避けるので攻撃を当てるのは難しい。


「今の僕に取れないスキルはない。」


どこからくる自信かはわからないがそう豪語した。


「そりやぁ!・・・あれ?」


修行しているものならまだしも、ルークでは不可能な話だ。


「おらゃ!そりゃ!せいやぁ!えいっ!あたれっ!あたれよっ!ふんっ!」


いくらやってもあたりはしない。


「相性が悪かったようだな!」


結果ルークは諦め、言葉を吐き捨て上野階層へと登って行きました。


42、41階層は木ばかりだった。その間は特になにもなく、順調に進んだ。

そうして40階層への階段を登り、上へとたどり着いた。


たどりついた先はまず小部屋になっていて宝箱が沢山あった。


「うぉお!なんだこれお宝だ!」


そう叫びテンションは最高潮だ。

そらはそうだ、階段を登ったらずそこにお宝があったんだから。


中にはいろんなものが入っていた。

高そうな杖やよくわからない杯や金などだ。

後で鑑定するとして一番気になった物だけ先に鑑定する。

それは容量以上の物を入れれるカバンだった。

そのカバンのスキルも頂き宝箱の中身はすべて収納空間へとしまいこんだ。


手に入れたスキルにほくほくし、テンションも落ち着いてきた頃に、一番奥に重厚な扉を見つけた。


ルークは思った。

手前にこんなお宝があるならこの奥にはどんなお宝が眠っているのだろうかと。

はやる気持ちを抑えながら、扉へと手をかけゆっくりと押し開いた。

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