気分はサブマリン♪
なんとなく潜水艦に興味持ったワケです。原因はテレビ。
「え!アメリカ南北戦争のころに潜水艦が!」みたいな内容だったんですが、僕の中でいろんな疑問がスッ飛んで来るワケです!
(イメージ映像)(南北戦争なんてこんな雰囲気だ!)
ビミョーな潜水艦は昔からあったらしいが (とりあえず釣り鐘みたいな中に入って潜れ!みたいな)、戦いに導入されて戦績上げたのはこの時が初みたいなんです!軍艦沈めたらしいんです! スゴイんです!
名前は H・L・ハンリー 潜水艇。すげぇ!なんか南北戦争時代のネーミングセンスがバシバシ伝わってくるかんじで、すごくイイぜっ!!!
が!僕にはやっぱりいろんな疑問がブッ飛んでくるんです!
動力何やねん?
↑これだ!これが最大な謎だ!
◆電気を大切にね♪
あの頃って電池も無けりゃ、石油動力もまだまだビミョーな時期だったハズなんスよ!
↓こんな時代ッスよ!写真より絵の方がまだまだ多い時代ッス!
ワットが蒸気機関発明したのが1765年だ。南北戦争まで、100年の開きがある。が!蒸気機関で水中潜ったとは、とてもじゃないが思えないし、そんな記録聞いたことがない!排煙はどうする!?!? 水の中で石炭燃やすなんて即刻船内は酸素欠乏じゃないか!?!?!
ちなみにガソリンで動く自動車が登場したのが1876年。南北戦争のあとだ。ちなみに南北戦争のころは鉄道網が大々的に整備され始めたぐらいのころで、リンカーン指揮の元、戦時の軍備補給の為に、アメリカ中に鉄道網を張り巡らしていたころ。
つまり自動車はない!確実にない!エンジンもあったとしても微妙なレベルで、それを水中で使うなんて夢のまた夢!
で、答えはどーだったかとゆーと、↓以下!
人力です!!!!
まじで!!!! 人が漕いでたんかよ!!!!しかも構造的にかなりすごくて、ものすごく単純に巨大な鉄パイプみたいな中に人間9人が座って、手元にあるレバーをぐるぐる回してプロペラを回してたとゆーシロモノ!
足力じゃねぇ!手回しです!ゴム動力の方がマシじゃなかろーか!
そんな超人力状態で、深海に挑もうなんて、無鉄砲にも近いそのド根性にゃ、敬服いたします。人間ってすげぇ。人類ってすげぇ。
酸素どーすんだ?
◆新たな疑問・第二弾!どーしてんだ!酸素!!!
人は酸素吸わないと死にます。利口な園児なら知ってます。試しにビニール袋を頭からすっぽりかぶると五分ぐらいで苦しくなってきます(良い子はマネしないでね!)
が、深海!
水ん中だ!あの狭いチューブの中で大の男達がゼーハーハンドル回してるワケですよ!使うワケですよ、酸素を!
さっきの疑問よりさらに難易度が上がる。
少なくとも、本格的潜水艦が始まったのは第一次世界大戦の頃からだ!Uボート、つまりドイツだ!ドイツ人すごいから神級の技を駆使して、いち早く水中へと牙城を拡げていったのでしょう!戦艦もバシバシ作られていたし、それなりの技術があったに違いありません!
が、時代は1861年。お馬さんが主流な時代にそんな技術あるワケないし、絶対あってたまるか!な状態!
そんな時代、空気浄化システム なんてものがあるとは思えないし、そんな発明されたとも聞いたことないし、そもそもあの時代、潜水艦以外でそんな技術必要とされてないだろーから誰も開発しようなんて思わなかっただろーし、そもそもエジソンが電球発明したのだって1879年だ!電球の前に『密閉空間内空気浄化自動システム』が確立してたとは到底思えない!日本はその頃、江戸時代末期だ!あってたまるか!あったりするもんか!
じゃ、答えはなんだ????
かなり苦労しましたが、答えは↓コレです!
空気浄化装置なんて軟弱な機械は一切ありません!
完全密閉です!
中の酸素使い尽くしたら終わり!とゆー、超ハードコアな状態!もう一度言う!↓このサイズです!
アホですか???? いや、ごめん!今でこそ常識外れな行動だってわかるが、当時はまだそーゆうの稀薄な時代だったのでしょう!気合いと根性でなんとかなると思っていたのでしょう!潜水艦乗組員に選ばれた屈強な男たち。そして悲しいことに、初の戦績を挙げたこの勇気ある乗組員達ですが、船は沈んで全員お亡くなりになられてしまわれたそうです。
理由は酸欠です。
そうだろう。。。そりゃそうだろう。。。
◆アメリカ、粋な計らい。
この初の潜水艦戦績と共に、初期の潜水艦犠牲者となってしまった乗組員9人、それから136年たった2000年、なんと潜水艦ごと引き上げられ、それから四年後の2004年、犠牲となった乗組員の為に盛大な追悼式が営まれたんですよ!
乗組員の遺骸は軍葬の礼でチャールストンのマグノリア墓地に埋葬。
「南軍最後の葬礼」とも呼ばれたこの時の会葬者は35,000人とも50,000人とも言われています。なんかいい話だなぁ。。。
ちなみにこの潜水艦、アメリカのウォーレン・ラッシュ保管センターに保管され、誰でもガイド付きで中を見ることができるそうです。行ってみたい。
◆で!ちなみに!
さてさて、話はちょっと戻って、潜水艦と酸素吸入のお話!
潜水艦は第一次世界大戦から強力に実用化されましたが、本格的な空気清浄装置(炭酸ガス対策=二酸化炭素を何とかしてくれる装置)が登場するのは、もっとあとの話みたいなのです!
では、それまではいったいどーしてたか?
なんと話はシンプル!シュノーケル。つまり潜水艦から管を伸ばして、海上に出し、それで空気を循環させていたそーなんです!かなりシンプルですね!
当時はレーダーとか無かったから、今と比べりゃ、相当バレずにだいぶ近くまで近づくことも出来ただろーし、そこから酸素蓄え、エイッと潜って攻撃仕掛けて、終わったらまた水上に上がって酸素吸う!って事でコトが足りてたみたいなのです。
南北戦争のころの潜水艦も管一本つければ、その先は変わってたかもしれないですねー。
ちなみに今の原子力潜水艦は、あり余る動力をもってして、中で酸素を作っちゃってるから、半永久的に潜り続けられるらしいです。
ちなみに原子力潜水艦じゃない潜水艦(ディーゼル式潜水艦=日本の潜水艦です=日本には原子力潜水艦は一隻もありません)・・では、ある程度浄化装置はあるのですが、それでもある程度すると海上に上がって空気の入れ替えをするそーです。
なんか息苦しくなってくる話ですねw
ではではっ!!!!
◆おまけ:ハンリー号の武器はこんな感じでした。
↓先っちょに爆薬つけたヤリみたいのがあって、それを敵の船底に刺して、一目散に逃げるらしい。