下校
時刻は午後6時、わたしは学校の教室に一人、椅子に座って本を読んでいる。
いまは5月とはいえ、この時間では空も茜色に染まり次第に夜へ近づいてきている。
教室にはわたし以外に人はなく、数時間までの人の賑わいがウソと思えるほどに静まりかえっていた。
わたしは時計を確認して、
んー…そろそろかな…。
「「「ありがとーございました!」」」
わたしのいる教室のすぐ隣にある体育館でどこかの部活の練習が終わったのであろう。
とは、言っても
わたしの高校で体育館を使う部活はバスケットボール部しかいない。
わたしは読み掛けのラノベ(ライトノベル)にしおりを挟み、荷物をまとめて、わたしは急いで教室を出た。
昇降口を出ると、わたしの少し前にいま練習が終わったであろうバスケットボール部の人達を見つけた。
その中のターゲット…
…発見♪
「ヤッホー!タク」
そういってわたしは、春野タク(ハルノタク)であろう背中をおもいっきり叩く。
バシッ
「痛ぁ…」
声からして、やっぱりタクだ。そして叩かれたタクは現在、前のめりに倒れている。
わたしを待たせた罰だよ♪
「…なに、すんだ。ユイ…」
振り向かずにわたしだと当てるとは…
やるなぁー…
「敵に背中を見せるのが、悪いの」ビシッ!、とわたしはタクを指を差して言う。
タクは叩かれた背中を摩りつつ立ち上がって、
「意味わからんわ」
そういって、
コツン
と、わたしの頭を叩く。
加減したのであろう…痛くない。
…でも、
「いたぃ。女の子叩くって信じられないー」
…ちょっと大袈裟にリアクション
「知らねー」
そう言って顔を背けるタク。
…ん?
「それより、一緒に帰らない?【偶然】会ったわけだし…」
「ん、そうだなぁ…」
タクが周りを見回す…
吊られてわたしも…
すると、
ニヤニヤ…(バスケ部多数)
バスケ部の皆さんもいましたね。
アハハ…
…は、恥ずかしぃ。
「あぁ…もぅ!タク、行くよ!」
強引にタクの服を引っ張る。
なんか、この空気イヤだ…
「ぉ、おい?」
タクの服を引っ張ったまま、学校をあとにする。
…さて、タク帰るよ♪
これがわたしの日常。
初めての投稿です。
感想待ってます。
こうして文章を書くのは初めてですが、
頑張っていきます。