それは復讐という名の炎
【支配魔】のお話です
牢獄に入れられた厨房長の男は呪った。
「康長ーーー!康長ーーー? 康長ーーー!!! あいつだけは絶対に許さん! この身が滅ぼうとも呪い祟ってやる!!!」
打首獄門の刑が決定しているこの男は、今やもう憎悪の塊と化していたのだ。
そんな一部始終を高みの見物をしていた支配魔は、そんなチャンスをわざわざ見逃す訳もなく、この男の心の隙に入り込んで来たのだった。
何処からか? 邪悪な声が聞こえる!
「男よ! それ程までに康長が憎いか? 復讐したいか? 答えよ! 男よ」
「誰だ? お前は」
男は、誰も居ない牢獄を見渡した。
「フォフォフォフォフォ、私は、その絶望した心を助ける者である。 そうだ! 天人とでも名乗るとするか」
「天人? はっ! 天人様。 どうか死刑が迫っているわたくしめをお助けください」
突然の男の命乞いに、邪悪な声が、答える。
「フォフォフォフォ、私は天人ゆえ、お前の願いを叶えてやろうぞ。 男よ! お前は命が助かったら何を望む? 」
いきなりの核心に迫る質問に、男は、額に血管を浮かばせながら力答した。
「はい。 ズバリ 康長への復讐でございます。 私は、あの奴が許せない! この身が果てようとも復讐がしたい!」
その回答に大笑いをする支配魔。
「フォフォフォフォフォフォフォフォフォ」
「よくぞ言うた! お前のその言葉を私は待っていたのだよ。男よ!」
「はい?」
グサッ!!!
いきなり支配魔は、その男の背中に欲望の槍を突き刺したのだった!
この現象の事を【魔が刺す】と言う。
この槍は、物資では無いので男は血は出ない。
が、しかし槍で突き刺された男は、突如苦しみ出した。
「あががががーーー!」
そして、
男の背中から悪影が出現しだしたのだ!
憎悪と怒りに満ちたその悪影は、牢獄の柵をいとも簡単に破壊した。
「フォフォフォフォ、男よ! お前の願いは叶えてやったぞ! これからお前は、その力で謀反を起しそして地位を得よ! そして憎き康長を権力とその力でねじ伏せるのだーーー」
そうしてこの男の復讐により、平華貴族の権力抗争は、激化していくのだった。
フォフォフォフォ 【中条 康長】、、、
使い道はありそうだな! 天使魔様へ報告だ。
「和風」和の美しさ✧︎*。【美】
「歴史ファンタジー」1000年以上に渡る壮大スト
ーリー 【歴史】
「天と魔」何かを巡って対立する勢力【バトル】
「犬猫」人間との関係は? 【愛情】
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