復讐したい奴はいないかーーー! 私がさせてあげます。野心に付け入る魔の囁き 【スピンオフ作品】
こんな人 周りにいませんか?
本作は、【潜入せよ!平華絢爛京 くのいち天女「楓」の恋愛忍法帖~ この天女‼️超ウブにつき要注意⚠️】のスピンオフ作品です。
今、平華貴族達の野心に付け入り、世を戦乱化しようと企んでいる【魔】がいた。
奴の名は、【支配魔】!
【欲界】の神、【天使魔】より平華絢爛京へ送り込まれた刺客である。
「一年で~ 野心家100人~ 刺せるかなぁ~♩フォフォフォフォ」
鼻歌を歌いながら、獲物を探している支配魔。
今日も一人、絶好のターゲットを見つけたのであった、、、
ここは、平華貴族筆頭家【中条家】
今ここで、夕食会が行われていた。
そんな中、怒鳴り声が響いた!
「誰じゃあー! この夕食の献立を考えた奴は! 責任者を連れてこいーーー!」
その怒鳴り声の主は、【中条 康長】
当家の次男坊であり、かなりの野心家でもあり、大クレーマーの男だ。
しかも、権力者だった為、誰も逆らう事も出来ずにいた。
周りの付き人達の間ではかなりの嫌われ者であった為、誰も出来るだけ関わりたくなかったのだ。
そんな中、今日のストレス発生の捌け口にされてしまったのが、当家の厨房長だった。
彼もまた、平華貴族出身だったが下級貴族家の為、仕方なく料理の道へと進んだ男だった。
「お前が、責任者か?」
すごい剣幕で怒鳴りつける康長である。
「はい、私でございます」
厨房長の男は、怯えながら返事をした。
「俺様は、確か!品数は、10品にしろって指示したよな! それなのに、なんで9品なんだ。お前は、数も数えられないのか? この役立たずが!!!」
「はっはい、申しわけございませんでした」
「当たり前じゃー! お主は俺に恥をかかせた、、、従って打首獄門の刑じゃ!!!」
!!!
ザワザザワ
その言葉を聞いた周りがざわついたのだ。
たった一品少なかっただけで殺されるなんて!
その独裁ぶりに誰もが怒りを覚える。
それに気付いた康長は、
「俺様の判断に異議ある者は申し出よ!」
と叫んだがしかし、皆、報復が怖くて黙り込んでしまった。
なんて傲慢で自分勝手な奴なんだと! 誰もが思った。
そして、その厨房長の男は、死刑執行迄の間、牢獄にぶち込まれたのだった、、、
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