旦那ちゃんの○○○ーと嫁ちゃんの推理
そういや、旦那ちゃんと嫁ちゃんの原点は推理ジャンルからはじまったんだった~。
ごろり、ごろり。
ソファに寝そべりスマホをいじりながら旦那ちゃんは優雅に休みを過ごしていた。
嫁ちゃんは仕事に出かけ、家にはひとり・・・つまりオンリーワンなのである。
「さてと」
旦那ちゃんはおもむろに立ち上がるとトイレへと入っていった。
・・・・・・。
・・・・・・。
「はうっ!」
夕方、嫁ちゃんが帰って来る。
「ただいま~」
旦那ちゃんは、台所で夕飯をつくっている。
「おかえり~」
「トイレ、トイレ~」
嫁ちゃんはトイレへと駆け込む。
「む」
彼女は異変を感じる。
(これは・・・間違いない)
確信し、ほくそ笑み、頷く。
「すぐ、ご飯食べる?」
「うん」
「じゃあ、用意するね」
「旦那ちゃん?」
「ん?」
「したでしょ」
「何を?」
「って、アレに決まってるでしょ」
「アレって何?」
「オナに決まってるでしょうがっ!」
「何言ってんの。証拠あんの」
「あります。オ〇ニー証拠はありますぅ」
「小保方さんみたいな言い方やめい」
「ズバリっ!今日はトイレでやったでしょ」
「なっ、なんで」
明らかに動揺する旦那ちゃん。
「まるっとお見通しなんよ・・・詰めが甘いんだから」
嫁ちゃんはマウントをとり、余裕の表情をみせる。
「紙は・・・トイレッツペーパーは流した・・・はず」
「ブッブー、今回それではありません」
「じゃ、何故・・・君はエスパーか」
「かもね」
涼しい顔の嫁ちゃん。
「じゃあ、やってないんじゃないか」
旦那ちゃんの言葉に、人差し指を揺らす彼女。
「ノンノン。一人だけの休日。旦那ちゃんがしない訳ないよね」
ぐいっと顔を覗き込む。
「・・・それは」
旦那ちゃんはそっぽを向く。
「まあ、いいわ。もはやその動揺ぶりから認めているのも同然だもんね」
「・・・嫁ちゃんの思い込みだけかもしれないじゃないか」
「だから、証拠があるって」
「ならば証明してみせてよ」
「よかでしょう・・・まず匂い。入った瞬間、イカ臭かったわ。消臭剤をかけるのを怠ったわね。でもまあ、それはそれで、なんで消臭剤をまいたかと疑うけどね」
「・・・匂いだけじゃ・・・イカくさいおしっこだって・・・」
「床が・・・」
嫁ちゃんは旦那ちゃんの言葉を遮り、ぼそりと呟いた。
「床が・・・」
はっとなり、オウム返しで言う旦那ちゃん。
「ぬるぬるしてた」
「あばばばばばばばばばばばばっ!」
「おまけにネバネバ」
「あああああああああああああああ!」
「てっしゅで拭くとべらり」
「ま、ま、まさか、そんなにアレが飛ぶ元気があったとは・・・ごごごごごごごごごめんなさーい!」
「ついに認めましたか。ふふふ、別にいいのよ。旦那ちゃんがソレしようがしまいが」
「だったら黙って知らんぷりしてくれたら・・・い、いいじゃないの」
旦那ちゃんは、ちらりと懇願の眼差しを嫁ちゃんへと向ける。
「それは駄目!じぇったい嫌っ!」
「ふぇーん!」
こうして、嫁ちゃんは、しらばっくれる旦那ちゃんを見事な推理で説き伏せ?超難事件解決をしたのであった。
行けっ!旦那ちゃん。
解決せよっ!嫁ちゃん。
まだまだネタは・・・ネタだけにあるかもしれないっ・・・。
という訳で書いてみました。