離れ離れにされる二人
集落の長老が聞いたお告げが現実に起こる運命という名の物語の始まりが近づいていた。ゼルスとパレットが一緒に暮らす事になってしばらくした時代は魔物と人間の間には争いが起こる事が無く共存していた平和な時代が続いていた。魔族のゼルスと人間のパレットはダークリアで仲良く一緒に暮らしていて二人はその時は幸せな生活がずっと続くと思っていた。そんな二人の思いとは裏腹に人間の中には異変が起こっていた。フードを被った集団が少しずつ現れるようになっていた。そのフードを被った集団は表立って姿を現すことはなかったが人間の中に浸透し始めていた。ゼルスとパレットが幸せな暮らしを過ごしていた時、急にその幸せを壊す事が起こってしまった。二人が過ごしていた魔王城にフードを被った集団が突然現れて何かを探して城の中を進み続けていた。ゼルスは自分の部屋でゆっくりとしていたが城の中が騒がしくなっているのに気づきパレットの安否を確認する為にパレットの元へと向かった。
外からの悲鳴が聞こえてきたパレットはその悲鳴を聞いて部屋で震えながら隠れていた。ゼルスがパレットの元に向かっていると悲鳴の数が増えていった。さらに急いでパレットの部屋に向かって辿り着いて中に入るとパレットは部屋の中に籠っていた。パレットの無事を確認して安心したゼルスはしばらくの間パレットの部屋で何かが収まるのを待ち続けた。何も起こらなければいいとゼルスは思っていたがゼルス達の元に悪意がゆっくりと迫っていた。足音がゼルス達の元に近づいてきて今いる部屋の前で止まりドアが開いた。ドアが開くとフードを被った集団が入ってきてゼルスとパレットの顔を見て確信した顔をしてパレットを連れて行こうとした。ゼルスはパレットを連れて行こうとする手を振り解こうと必死に対抗しようとしたが今のゼルスとフードを被った集団とでは圧倒的な力の差があった。振り解こうとする手は集団にあっさりと払われた。ゼルスはパレットが連れて行かれるのを只茫然と見ている事しか出来なかった。




