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9 魔剣


 翌日。

 シエルが拠点としている地下室から続く地上への通路を、シフィアは彼の後に続いて歩いていた。


 二人程度ならばぎりぎり並んで歩けそうな地下通路は、黒く太い根が各所から張り出している。時折扉の残骸のようなものもシフィアの目に入ったが、完全に黒い根が塞いでしまっていた。元は何の部屋だったかはわからないが、入る事は不可能だろう。生き残ったのはあのベッドだらけの部屋だけらしい。


 まあ……元が何のお店だったのかを考えれば、あまりロクなものではないと思いますが……。


 辺りに視線を走らせながら、シフィアは想像していたよりも長い地下通路を歩く。おそらく、海岸際までこっそりと街中から道を作ったのだとすれば、その労力は如何程のものだったのか。特殊な方々の情熱に、シフィアは呆れながらも少し敬意すら覚え始めていた。


 と、シエルが通路を半ば塞ぐように下方に張り出した根に手をついて飛び越える。


「気をつけて」


「あの……これは触れても大丈夫なんでしょうか?」


 振り返った彼に、シフィアは黒い根を見つめながら訊ねた。昨日は不用意に木の葉に触れてしまったせいで死ぬところだったのだ。いや、あれがきっかけかはわからないのだが、シエルが気にせず触れていても、どうしても慎重になってしまう。


「大丈夫だよ」


「そうですか……」


 シフィアは恐る恐る指先で一度木の根に触れる。黒の魔力の塊であるそれは、やはり手触りは通常の樹木と変わらない。何も起きない事を確認したシフィアは、思い切って両手をつき、黒い根の上に身体を持ち上げた。すると、シエルが手を差し出し、シフィアはそれを握って根を乗り越えて一つ息を吐く。


「ふぅ……ありがとうございます」


「これから森の中に出るけど、魔力は今みたいにできるだけ抑えて。視界を確保するくらいで」


 一度微笑み、シエルは振り返りながらそう言った。彼の視線の先には、地下通路から地上へと続く梯子が伸びている。シフィアは気を引き締め直して頷いた。


「はい、わかりました」


 シフィアは魔力を抑える事に関しては多少の自信がある。その力を引き出す事よりもずっと得意だ。これまで、自身の黒の魔力を抑えながら生きてきたのだから。

 口中のキャンディを舌で転がし、シフィアは更に絞るように最低限の魔力のみを双眸に残した。


「まず僕が外を確認するから、合図したら上がってきて」


 シエルはそう言い残すと素早く梯子を登り、一部木製となっている天井部を僅かに押し上げる。隙間からしばし周囲を窺い物音一つ立てず、そのままおそらく床板であろうそれを更に押し上げて滑るように外へと出ていった。再び地下室への入り口は閉ざされ静寂が訪れる。シフィアは僅かに早い鼓動を、深呼吸して落ち着かせながら待つ。


 やがて、コンコンと、地下通路にノックをするような音が小さく響く。安全だという合図だろう。意を決してシフィアは梯子を登り、木の板を押し上げる。僅かに空いた隙間から、シエルが顔を覗かせた。


「出ても大丈夫」


 その言葉と共にシエルはシフィアが支えていた板を持ち上げ、片手を差し伸べる。シフィアはできるだけ音を立てないよう慎重に、その手を取って地下から出た。

 途端、それまでも感じていた濃く粘り着くような魔力に満ちた空気が、シフィアの全身を包む。圧迫感すら感じるそれに息が詰まるような感覚を覚えながら、シフィアは辺りを見回した。


 これが……『黒死の森』。


 シフィアたちが出た場所は、倒壊した建物の中だった。おそらく石造りであったのだろう建物は天井は既に崩れ落ちてなくなり、壁は高いところでも丁度シフィアの身長程しかない。どちらかといえば、四方を最早ぼろぼろの塀に囲まれた場所と言ったほうが近いだろう。然程広くない所を見る限り、おそらくは倉庫か何かに使われていた建物だと推測できた。


 周辺には同じ様に倒壊した建造物の名残りが残っている。既に廃墟とも言えない程に崩れ去ったかつての『黒の民(ノワール)』の街は、どこもかしこも黒い植物に呑み込まれていた。


 中でもやはり一際存在感を放っているのは、無数に立ち並ぶ黒き巨木だ。呆れる程に太い幹は、数人が手を繋いでも囲みきれないだろう。それに比例して樹高も馬鹿馬鹿しい程に高い。そんな巨木群が中心となり森を形成しており、黒々と隙間なく密集し広がる木の葉が、外界からの光を完全に絶っていた。

 魔力で視覚を補助していなければ辺りは完全なる暗闇だろう。


 それだけでなく、やはり全ての物が黒く染まっている。一応濃淡の微妙な差異はあるが、倒壊した建造物も、その他の植物ももはや黒一色だ。足元の土ですらも真っ黒だった。


 地下は多少マシだったわけですね……。


 こんな空間に何時までも居れば気でも狂ってしまいそうになる。シフィアは初めて足を踏み入れた黒化領域の居心地の悪さに、眉を顰めた。

 しかし、思ったよりも草木は密集してはいない。黒の魔力が形成する巨木が光を塞いでいるからだろう。自然の植物はあまり成長しないようで、黒き巨木以外の草木はどれも背が低く、かきわけなければ進めないほど生い茂っているというわけではなかった。どちらかといえば、キノコ類がよく目につく。


 巨木同士の間隔は広く空いているため、むしろ広々とスッキリとした印象すら受けるほどだ。


 ……考えてみれば、あの『(コア)』が巨体なのだとしたら、それに適した地形を形成するのも当然ですか。動きやすそうではありますが、これではまるで自分が小さな人形にでもなったかのような気分になりますね。


 シフィアは呆気に取られつつもそう思いながら、自身の身体を抱くようにして身震いする。


 湿度は高く、気温は地下室よりもかなり低いようだ。

 空気も酷く淀んでおり、吐いた息は白い。


 しかし、この黒の世界の中でそれはシフィアに少しだけ安心感を与えてくれた。


「慣れるまでしばらくここに居る? 直ぐに地下に逃げられるし」


 地下室への入り口を閉ざしたシエルがそう提案する。シフィアは小さく深呼吸し、ゆっくりと首を横に振った。


「……いえ、行きましょう。案内をお願いします」


 どちらにしろ、この空気は早々に慣れるものではない。そう判断したシフィアはシエルに先導を頼んだ。


「わかった、ついてきて」


 シエルは頷くと、背中に括り付けていた鉄の棒を左手に持つ。何の変哲もない、元は建材の一部か何かであったのだろうそれは、彼曰く魔剣らしい。どう見ても少し長めのただの鉄の棒であり、本人も拾ったと言っていたが、魔剣らしい。「丁度いい長さと太さ……これぞ魔剣」とシフィアは説明された。


 腰のショートソードにそっと手を当て、本当にあれで大丈夫なのかとシフィアは歩き出した彼の背に不安げな瞳を向ける。これもシエルが拾った物らしいが、あの鉄の棒よりも余程上等だろう。しかし、シエルは「僕には魔剣があるから……いや、長さ的に魔槍かな……どう思う?」と真剣な表情で訊ねながらシフィアにショートソードを譲った。


 剣術よりも棒術の類が得意という事でしょうか……。


 かといって、シフィアも別段剣術に長けているというわけでもない。『魔杖』がなければ全く動けないという程やわではないが、それでもたった一本の剣でこの森の生物や黒獣に対応できる自信はなかった。

 戦闘においては、可能な限り足手まといにならないよう立ち回るくらいしかできないだろう。


 シエルがまともな武器を持つべきだと思うのですが……。


 そう思いながら、シフィアは彼の後に続いて森の中を歩く。

 しかし、シエルは流石の身のこなしだ。こうして後ろを歩いているだけでも、それがはっきりとわかった。特に気を張っているようには見えないのに、足音は微塵もせず、気配すらもごく希薄だ。もし背後から彼に近づかれても、シフィアでは一切気づけないだろう。


 そして、何よりも言いようのないこの孤独感。静謐で広大な黒き森の中は、思ったよりも身を隠す場所も少ない。間隔の開いた黒き巨木群の中を歩いていると、自身がどうしようもなく矮小な存在であると思い知らされるかのようだ。何も頼りになるものがなく、足元から闇に呑み込まれていくように錯覚し、どうしようもない心細さと恐怖が湧き上がってくる。


 シフィアは目の前にシエルが居るから正気を保っていられるが、こんな場所に十年も独りで居たというのは、果たして一体どれ程の強靭な精神が必要な事だったのか。


 シエルはこの場に不釣り合いすぎる程にどこかお気楽な人間だ。

 それ程に強い精神力が養われたのか、あるいは――どこかしら、彼の心が壊れている故なのか。


 会話は成立する。

 それなりの知識もあるし、頭の回転も早く彼なりに相手への気遣いも見せる。

 こんな場所で生きてきたにしては、シエルは至極人間らしい。

 ただ、やはり彼には何かには人としての違和感が――


 ああ……そうか……。


 そこまで考え、シフィアは理由に思い至った。


 シエルは――もはや恐怖を感じないのですね。


 ほんの少し歩いただけで息の切れ始めた自分。対して、そこに居るだけで精神を摩耗させるこの森を、シエルはまるで散歩でもしているかのようだ。


 黒死の森で彼が失ったもの。


 それは、恐怖という感情だろう。


 長年ここで過ごす内にそれが麻痺し、鈍化し、欠落した結果、シエルはともすれば不気味だと言っても過言ではない程に、楽観的で陽気に見えるのだ。


 私とは……正反対ですね。


黒祓い(カラーズ)』としてならば、シエルのようになれた方がいいのかもしれない。どこまでも臆病な自分と彼は対極に位置し、比べ物にならない程に強い。

 しかし、シフィアはそれを到底羨ましいなどとは思えなかった。


 彼を怖いとも思わない。ただ、頼もしいその背からは言い表せない寂寥感を覚える。

 同時に、ふとした瞬間に消えてしまうのではないかという僅かな危うさも。


 ……今、気にしても仕方ありません。


 一度不安げに眉尻を下げたシフィアは、直ぐに表情を引き締め直した。

 まだ然程も進んでいないというのに、身体が酷く重く感じる。一瞬たりともこの場では気を抜いてはいけない。


 周囲に気を配りながら、シフィアはシエルの背を追い続ける。心臓はうるさくなり続け、寒気すら感じるのに汗は額から滴り落ちていた。

 景色は殆ど変わらず、破壊され風化した街の跡だけが別の場所に移動し続けている事を教えてくれる。


「はぁ……はぁ……」


 何もしていないのに、シフィアの足は早くももつれ始めた。視界も僅かに霞む。


「っ……」


 地面に細々と這うように伸びた蔓のような植物に足を取られ、シフィアの身体がぐらついた。


「ちょっと休憩しようか」


「……はぁ、は……すみ、ません」


 いつの間にか振り返っていたシエルが、転びそうになった彼女を支え微笑む。シフィアは情けなさを感じながら、力なく頷くしかなかった。


 彼に支えられたまま倒壊した建造物の陰へ歩き、殆ど崩れ落ちた壁に背を預ける。

 ずるずると座り込んだシフィアは、ポーチから新しいキャンディを取り出し咥えて息を整えた。


「……もっと、動けると思っていたのですが……」


「仕方ないよ、慣れるまでは」


 森の空気にあてられているだけで、気づかぬ内に身体が動かない程に疲弊する。シフィアは額の汗を腕で拭い、壁に頭を預けた。


「え……」


 と、見上げた視線の先に、シフィアはあるものを見つけ凍りつく。


「し、シエル……」


「ん? ああ」


 腰から水筒を取り出していたシエルが、シフィアの震える声に彼女と同じ方を見上げ頷く。


「大丈夫、アレは地上には滅多に降りてこないし、魔力を抑えてる限り高い位置まで登らないと襲っても来ないから。糸に触れたら別だけど」


 最初は全く気づかなかったそれは、枝葉の間に何匹も存在していた。

 括れた胴に、細く長い八本の脚を持つ、人二人分はある――巨大な蜘蛛。

 体躯にまるで毛のように黒き靄がまとわりついたそれは、びっしりと無数に枝葉に擬態するかの如く身を潜めている。シフィアは一目でそれが『黒獣』だと判った。

 更に目を凝らせば、樹上には細い糸が張り巡らされている事が見て取れる。


 私は……昨日アレに……。


 ゾッとシフィアの背筋に怖気が駆け抜けた。

 昨日触れていた木の葉の直ぐ下には、あんなものが何匹も潜んでいたのだ。シフィアは吐き気すら覚えて片手を口に当てる。


 しかし、シエルの言う通りそれは動く気配はなかった。ただじっと、微動だにせず枝葉と一体化している。


「一体一体なら、糸に気をつければそこまで強くもない。囲まれたら無理だけどね。糸はもし付いちゃったら魔力を注げばいいよ。まあ、あれはなんとかなる奴だ」


 呆気に取られていたシフィアの側に、シエルがそう言いながら身を屈めた。


「厄介なのはああいうの」


 そして、小声で囁く。理解の追いつかないシフィアの肩をちょいちょいとシエルは指でつつき、口の前で指を一本立てて見せた後、壁の向こう側を指差す。


 シフィアは、おかしくなりそうな緊張感の中、恐る恐る自身が背を預けていた壁の向こう側に視線を向けた。


「ああいうのには手を出しちゃいけない」


 シエルが指差した先、黒き木々の間を、ナニカが移動している。それは、もはや生物の形状をしていなかった。袋のように膨らんだ、おそらくは胴体部分から、無数の触手のようなものが伸び、それで地を歩いている。樹上の黒獣よりも更に大きなそいつは、てらてらと黒光りする袋状の部分を、心臓が脈動するかのように収縮させながら、森の奥へと消えていった。


 黒獣に……常識を当てはめてはならない、と……教わってはいましたが……。


 シフィアには、もはや先程のナニカがどのように襲いかかってくるのか想像すら及ばなかった。ただただその悍ましさに、歯をカチカチと鳴らす事しかできない。いつの間にか、シフィアは縋るようにシエルの腕にしがみついていた。


「黒獣は、今みたいに魔力を抑えてさえいれば大抵は避けられる。あいつらは魔力以外には結構鈍感だから」


 そんなシフィアの固まった指を優しく解きながら、シエルはゆっくりと立ち上がった。


「でも、他はそういう訳はいかないんだよな……」


 何も言えずシエルを見つめている事しかできなかったシフィアは、彼がじっと一点を見つめている事に気づき、はっと視線をそちらに向けた。


「なんでバレるんだろう……匂い消してもダメだったし……隠れても寄ってくるし……」


 ぶつぶつと顎に手を当てながら、シエルは首を傾げる。ズルズルと、微かにだが何かが這う様な音がこちらに近づいてきていた。

 そして、直ぐにその姿が視界に入る。


「蛇竜……」


 それは、巨大な一本の長い体躯を捩らせながら、木々の間を進んでくる。黒い鱗に黒い舌をチラつかせ、確実にシエルとシフィアを狙っていた。


「シフィア、アレが何かわかるの?」


 まだ距離はあるが、とてつもない脅威が迫っているというのに、呑気な様子でシエルはへたりこんだシフィアに訊ねる。


「い、いえ……詳しくは……ですが確実に、蛇竜の一種だとは思います」


 呆然とシフィアは答えたが、サイズが規格外すぎる。とぐろを巻けば見上げる程の大きさになるだろう蛇竜など、シフィアは見たことがない。

 人以外の生物は、黒化しても黒獣に変じないとはいえ、その影響はやはり無視できるものではなかった。黒化領域では黒獣以外の生物も脅威だとは知っていたが、いざ目にするとあまりにも馬鹿げている。


「ふぅん……ちなみに、蛇竜って何か特有の感知能力とかあったりする?」


「え? た、たしか……熱を……」


「ああつまり体温か。なるほど、何やってもバレるわけだ」


「そ、それよりも早く逃げ――」


「まあアイツ自体はなんとでもなるんだけ――どッ」


「え?」


 シフィアが急ぎ力の入らない身体で立ち上がろうとした瞬間、シエルが勢いよく地を蹴った。


 なっ……。


 凄まじい速度で駆け、シエルは蛇竜との距離を詰める。


 赤の魔力でもないのに、自己強化のみで……!


 シフィアはその身体能力に愕然と目を見開いた。更に、シエルの持った鉄の棒が一瞬で黒く染まる。自身の魔力を注いたのだろう。


 蛇竜が距離を詰めたシエルに頭から踊りかかった。一度縮めた身からまるで射出されるかのように、高速でシエルへと蛇竜の頭部が迫る。圧倒的な質量と速度、二本の鋭利な大牙が、轟音を響かせ地を割り砕いた。その振動に、シフィアは思わず両手を地面に着く。


「シエル……!」


 慌てて顔を上げたシフィアは、再び瞠目した。シエルは、蛇竜の一撃をそれよりも速く跳躍し躱していたのだ。そのまま彼は空中で身を捻り、伸び切った蛇竜の頭に鉄の棒を両手で振り下ろした。


 本来なら、間違いなく棒の方がへし折れるだろう。しかし、シエルの魔力を纏ったそれは、音もなく蛇竜の頭部を――半ばから二分する。


 あり得ない現象。

 それは、切ったというよりも――


「破壊の、力……」


 シフィアは蛇竜の頭部から黒き血液が噴き出すのを見ながら、呆然と呟いた。


 魔杖すら用いず、『魔術』ですらない。


 しかし、シエルはただの鉄の棒に自身の魔力を注ぎ破壊の力を付与する事で、それを断てぬものなどないと言わんばかりの、無慈悲な武器へと昇華させていた。


 馬鹿げている。

 自己強化もそうだが、ただの物に魔力を注いだだけであそこまで特性を引き出せるなどもっと考えられない。

 何より、一際扱いが困難とされる黒の魔力で、それを行ったのが規格外にも程があった。

 破壊の力をあそこまで高めれば、一つ間違えただけで魔力を注いだ鉄の棒の方が自壊していただろう。どれ程繊細な制御が要求されるというのか。


 しかし、確かにそんな事が可能であるならば――


「なるほど……魔剣、ですね」


 ただの鉄の棒もそうなり得る。


 というか……。


「そんな使い方ができるのなら、何でもいいのでは……?」


 頭部を潰してもまだ動く胴体を処理しながらこちらに手を振るシエルを眺め、シフィアはぽつりとそう呟くしかなかった。

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