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参上!!!

遅れてすみません。通常は二、三日更新でいこうと思います。

「はぁ…はぁ……つよい。」


「ふん、こんなものか?お前達の力は。」


 火野達は今、救援要請があった街に来て、高校入ってから戦っている組織と戦闘を繰り広げていた。


 連戦と調査によりあまり休憩を挟むことも出来無かった。でも、その甲斐がありこの街の支部を発見するに至った。

 だが、そこに待ち受けていたのは組織の幹部であった。火野達は善戦虚しく敗れる一歩手前に追い込まれていた。


「みんな、此処は撤退しましょう。」


 生徒会長でもあり、チームの頼りになる水戸先輩が味方にだけ聞こえる声で提案してきた。

 

「でも!」


「私達の目的はアイツの打破ではなく、支部の破壊と組織に関する資料を奪取する事だ。それに今の私達ではアイツを倒せない。」


 火野はその提案に難色を示したが、水戸は冷静に現状を分析して、此処に来た本来の目的を思い出させようとした。


「さっき連絡がありました。白凛さん達が爆弾の設置が完了し、資料もある程度は確保出来た。と後は私達が脱出次第爆破出来るという事です。」


 二人の後方支援に徹していた聖女マニアでありながら、自らも聖女の童冠(どうかん)から他の味方が目的を達したという連絡を知らされた。


「決定ね。火野君もう目的は達したの。此処に居てもやられるだけだわ。私が殿を務めるから。撤退するわよ。」


「……分かりました。」


 火野は渋々命令に従う事にした。このまま続けてもやられるのはこっちであるのは自分でも分かっていたからだ。


「あぁ?逃がすとでも思っているのか?」


 火野達が撤退を決めた事を長年の経験から察知したのだ。


「此処で全員皆殺しにする。誰一人として逃さなねぇよ!」


 敵が火野達目掛けて攻撃を仕掛けて来る。

 その瞬間、敵の動きが止まった。


「誰だ?…お前?」


 敵の目の前にいきなり女性が割り込んできたのだ。

 火野達もその女性に対して何も知らなかった。


「あら、誰だとは失礼ね。貴方が一年前戦闘中偶然荒らした果樹園のこと覚えてない?」


「はぁ!?知らねぇよ。そんな事一々戦闘で壊れた物を覚えておく程こっちは暇じゃねぇんだよ!」


 戦闘に水を刺された事に対して怒りを覚えたのに、その理由がどうでもいい事で更に油を注がれた敵は怒り心頭であった。


「まぁ、貴方が覚えてるかなんてこっちもどっちでもいいのよ。ただ貴方は此処で死ぬ。私の手によってね。」


「ほう、いい度胸だ。やれるものならやってみやがれ!!」


「もうやったわよ。」


 女が言い終わると同時に敵が倒れた。


「な……に…。」


 敵は何で自分が倒れているのか。分かっていなかった。


「あら、まだ喋れるのね。常人はもう心臓が止まっていてもいいのにね。」


「ま…さか、ど、く……か?」


「あら?流石に分かった。その通り貴方と喋っている間に盛らせてもらったわ。」


 女は敵が怒りで自分に釘付けになっているのを利用して敵に一服盛っていたのだ。


「さぁ、そろそろ死ぬ頃かしら。まぁ、死んだふりでもされてたら困るから。毒で死ぬ前に殺すけどね。」


 敵が毒に耐性がある事が分かったので、多分この程度の耐性では死ぬ事には変わらないと思うが、確実にとどめを刺す事にした。


「じゃあ、さようなら。」


「まっ……まって!」


 敵の静止を無視して躊躇いなく手に持ったナイフで殺した。

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