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はじまりはじまり

 突然ではあるが俺の親友にはハーレム系主人公がいる。


 そいつは名前からして、火野(ひの)氷牙(ひょうが)と言う。いかにもゲームの登場人物な名前の上に魔法使いの名家に生まれたのに魔法が使えない。それなのに、なんだかんだあり、名門の魔法学校に入学、色々あり覚醒して魔法を使える様になり、この一年さまざまなイベントにより、ヒロインを落としまくった。


 そして、今、高校二年目の春、付き合うチャンスは星の数程あった様に感じるのに、奴は一切誰とも付き合っていない。

 それは百歩譲って、まだ良い。


 だが、氷牙はヒロインの好感度を上げに上げまくっている。そろそろ奴ら我慢の限界に達そうしていると俺は予想している。


 このままでは、主人公!ヒロイン!全員に襲われる!の巻になりかねない。

 流石に、アイツらの進展の無さにイライラしていた身としても、どうかと思うので、此処で一石投じようと思う。


 俺が思うに、アイツらの進展の無さは、氷牙の鈍感ヘタレぷりにあると思うが、ヒロイン同士の牽制と友情による微妙な距離感による所もあると思っている。


 なので、俺がヒロインとなり、場をかき乱し、進展を図ろうと思う。


 作戦内容としては、俺が持っている性転換変化薬を使い、女性として、アイツらがやっているイベント(良くある悪っぽい人達との戦い)に参加して、氷牙に興味持たせる事により、ヒロインを刺激、男の俺の方は、ヒロインが暴走しない様に調整する。これによって今の停滞期を終わらす。


 何より問題なのは、氷牙の好みにある。

 アイツは貧乳好きである事がこの一年共に青春を過ごす事により分かった。

 だが、この事はヒロインは勿論、氷牙自身も気付いていない事実である。


 俺は何としてでもこれを解消しないといけない。

 ヒロインは全員(今のところ)貧乳ではない。大体が一定以上の胸を持っている。

 

 そして、氷牙は純愛が好きである。ハーレム系は好まない。

 だが、アイツに純愛は訪れない。その機会はもう無くなったと言って良いだろう。そもそも、ヒロインが許さないだろう。アイツらもう、誰が氷牙の彼女になるかでは無く、誰が氷牙の正妻になるかを考えている。


 この時点でもう時間の猶予はそんなに残ってないだろう。


 早速作戦を実行していこう!!



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