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9 魔法発動



「はい、佐藤です」

『ちょっと、佐藤君! さっさとPCアップしてよ。 始まってるわよ』

課長だった。

「あ、すみません。 今すぐ立ち上げますから・・すみません」

俺は急いでPCの電源を入れる。


PC画面を見ながら応対する。

「あ、すみませんでした。 えっと昨日の案件ですが・・」

俺は仕事の応対で先程の考えどころではなかった。

課長に少し体調が思わしくないということで午後は休ませてもらうことにした。

コロナじゃないわよね、と課長に言われたが、PCカメラの前で体温を測り平熱をアピールする。

さて、午後の時間ができた。


俺はホテルを出て少し散歩する。

後楽園ホールの方へ歩いて行く。

歩きながら、朝の続きを考えてみた。

・・・

やはり俺の能力は使えない。

次元が違い過ぎる。

宇宙人でも侵略して来ない限り、俺の能力は不要だろう。

まさか、こんな能力を持ったまま何もせずに寿命まで過ごすのか。

それも嫌だな。

だが、好き勝手して世界バランスが崩れたら美味しいものが食べられない。

日本の平和な世界もなくなる。

・・・

なんだかなぁ、そんな平和が脅かされるときには、俺がひっそりと敵を倒すのもいいかもしれない。

だが、普通に考えてそんなことは起きそうにもない。

全く考えがまとまらず、答えも出せずにいる。


俺がブツブツ言いながら歩いていると、前から俺好みの女の人が歩いて来る。

膝上でヒラヒラした春っぽさを感じさせるスカートをはいている。

スタイルは抜群だ。

誰が見ても振り返るだろう。

髪が軽く風になびき、それを片手でまとめる仕草もグッとくる。

ヒット!

あの美人さん、スカートの中、パンツってどんなのを履いているんだ?

フトそんなことが頭に浮かぶ。

これからどうするかなどと考えていたことなど、どこかへいってしまった。


美人さんの見えない領域が少し、いやとても気になる!

俺はその美人とすれ違うと、少し歩いて魔法を放つ。

ほとんど無意識に近い状態で魔法を発動してしまった。

『ウインド』

俺は振り向いて、道路わきの街灯に背中を当てて立っていた。

我慢できなかったんだ。


美人のスカートの周りに小さな風の渦が起こる。

スカートがふわっと巻き上がり、下から風が上へ吹き抜ける。

!!

おぉ、珍しい。

Tバックじゃないか!

それにきれいなお尻だ!

俺は思わず前のめりになって注目した。

女の人はスカートを押さえているがどうしようもない。


ハッ!

1秒位して、正気に戻る。

ガン!

ガン!

ガン、ガン、ガン!!

俺は自分の頭を街灯にぶつけていた。

何パンチラ見てんだ!

いや、しかし見たかったしな。

アホか、俺は!

一体何のために魔法を使っているんだ。

こんな小さな欲望を満たすために俺は魔法を覚えたのか?

違うだろ!!

俺は自分で自分を責めていた。

ガン!

・・・

やってしまった。

魔法のことじゃない。

街灯の柱が曲がっていた。


ありえないだろ。

鉄だよな、この街灯。

俺の頭は全くの無傷だ。

だが、これは人間の所業じゃない。

俺は急いで街灯を元に戻す。

鉄の柱がハイチューのように動いていた。

あ、ここまでにしておこう。

誰かが撮影でもしていたら、ヤバい。

俺は急いでその場で索敵をしてみる。

範囲は100メートルくらいでいいだろう。

俺の周りを探って、撮影している奴がいないかをチェックした。

いるじゃないか!

こいつか!

俺は集中して一気にそいつのところまで超加速のスキルで移動する。

そいつのスマホを見て、データを電撃の魔法で壊す。

申し訳ないが俺のデータだけじゃなく、スマホごと交換になるが許してくれ。

他にはいなかったよな。

俺は念入りに調べる。

防犯カメラも近くにはない。

お店の定点カメラもないようだ。

俺は元の位置に戻って集中力を解除。

1秒も経過していないだろう。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。


これからもよろしくお願いします。


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