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鶯寮(仮題)  作者: ふゆっころ
2/10

prologue1

濁りがかった深緑の水面に茶柱が一つ


まるで湯呑みの上からぴんと垂らされた糸につるされたように


ゆらゆらとゆれていたーーーーーー




「‥きょうはいいことありそう‥。‥ふぁ〜」


そう呟いたのはほんのり緑がかった黒髪に真っ黒な瞳をもった


色白の少年だった。


桜のはなびらが散らばったような季節ぴったりの


湯呑みをもち、あくびによって出てきた涙を


こする志賀柚貴(しがゆずき)である。


「全くお前は自分の分の湯呑みと急須しかもってかないんだもんな〜!!!朝飯少しはもっていきやがれ」


そんなほのぼのした雰囲気の部屋の襖を


行儀悪くも足で開けるのは、


長身で無精髭をはやし口にはタバコ‥‥


と思いきや、棒付きキャンディーをくわえ、


左手にはお盆、右手にもお盆と


とても大変そうな太中英治(たなかえいじ)である。


その両手のお盆には、表面がカリカリにやけて脂ののっている焼き鮭に、


ほうれん草の胡麻和え、つやつやまっしろなお米に、豆腐とわかめ、オクラの入ったみそ汁など


なんとも健康的かつ食欲をそそられる朝ご飯がのせられている。


その皿が全て4枚ずつあるのは



ここが








寮だからである



ここは百千(ももち)学園の所有する



"(うぐいす)寮"



全寮制であるこの男子校の生徒のうちこの4人が


なぜこの日本家屋の家にすんでいるのか、それは


所謂変人だからである


簡単に言うと変わりものの集まり‥


そんな日常のお話である


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