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鶯寮(仮題)  作者: ふゆっころ
10/10

5

side涼谷弦


すーすー


背中に感じる重さ


完全に寝落ちている繰り返す寝息



俺の後ろは寝ちまったみたいだ


こんな集会ではいっつもなんだがな


俺の後ろの周りがざわつきだした

あぁうるせーな


コイツはそんなことなんて気づきもしないで毎度ねてしまうんだからどうしようもない


今は俺には見えないが、


長い睫毛を伏せて、

白い肌にほんのり色づいた唇を少し開けて、


子供みたいに寝ているに違いない



俺が煩わしいというような視線を斜め後ろに向けると


一時停止したように静かになった



これで生徒会長が出てくるまでは静かに寝れるだろう



ふと触れたポケットが少しだけ膨れていることに気づき


手を突っ込んでみると苺飴が一粒入っていた。



柚か


柚は本人に気づかれないように何かをすることが好きだ。


俺のポケットにコレをいれた様子を想像し、

不意に浮かんでしまった笑みを噛み殺し


代わりに口に飴を放り込む



甘いな


これで理事長の話も乗り切れそうだ








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