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第3話
翌日も補習、帰りの会を終わらせて、掃除をざっと終わらせると、補習が始まる。机には教科書と角が取れて丸くなった消しゴム、プリントが前から回されてきた。小テストだ、ここはいっその事空欄でいこうかとも思ったが、せっかくなので、問題をみてみた。「えー今回の少テストは優しめに作ってあるので、えー頑張ってくれ」と先生の声が、少しやる気が出てきた。また手元の紙に視線を戻す 問題を読んでみると、1、ローマ帝国の首都はどこですか? あっそういえば今は世界史の時間だった。ローマ帝国なら当然イタリアだろ。解答欄にイタリアと書き込む。次の問題は、問2、ローマ帝国末期に起こった民族の移動は何人が起こしたものか? ローマ帝国だからイタリア人だろ、
と書いておいた。しばらくしてから、小テストは終わり、下校できることになった。