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静寂なる世界の仕事  作者: ビートルリバー
1/1

羽拾い

小説のことはよくわかりません。


羽拾い



「何してんだい」

丸いメガネの男は、俺に話しかけた。

「ああ、天使の羽を拾って、これから街に売りに行くんだ。」

ボロボロの皮袋に詰めながら、男の丸グラスを覗いた。


「ユニークなメガネだね、俺はメガネをかけると、どうしても目と目の間が気になるんだ。

だから、かけない。まぁ目は悪い方ではないけどな。そんなことよりこんな所に来るなんて

珍しいね。廃墟マニアかな?」


「まぁな、この辺りを通った時に不思議と羽がここに落ちていくものだから

で、それは、金になるのか?」

物珍しそうに、丸メガネは尋ねた。


「まぁまぁだよ。そこらへんで働くよりはマシさ。俺はこれで食ってるんだ。

タバコと水とパンと果物を適当に買って、適当にテレビ見て毎日を過ごすんだ。

あぁ、ギターを弾くのもいいな、友達と遊ぶのもいい。でも最近会ってないけどね。」

そろそろ街に行く準備をして、どのくらいの金になるか予想しながら丸メガネを見た。


俺は続けた

「 そうだ、あんたは何してるんだい?よかったら教えてくれよ。」


丸メガネは落ちてくる羽を目で追いながら、手帳を広げた

「私は旅をしながら、体験を記録して、それを売る仕事だな。気に入っているよ。

もう売りに行くのかい?」


「ああ、あんたは残るのか?」


「ああ」


「そうか、まぁ俺はここら辺でいつも拾ってるからいつでも会えるぜ。じゃあな。」

俺はタバコに火をつけて、出口に向かった。


小さく丸メガネは呟いた。

「私は体験を記録しなければならない、だからこれからまた何処かに向かうよ。

さようなら、羽拾いの少年。良い体験だった。」


もう街に向かっている少年にはこの声は届いていなかった。

羽は不思議と落ちて来なくなった。




















こんな感じで物語は進みます。


もっとアンニュイな雰囲気にしてみたいです。

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