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第一話 さあ、始まりの鐘が鳴る

初めまして。崎と申します!病魔に冒された村を助けに「イイネ!」を溜めに旅に行くガールズ冒険者ストーリーです!!ではドウゾー。

勇者帰宅部ご一行!



第一話



鳴海は眼前に迫ってくる敵に向かって、刀を握り直した。

練り絹のような黒い髪が縁取るのは、日焼けした肌に薄く整った顔立ちで、中背の身体は細いながらも丸みを帯びており山村の娘と言うより海の娘のように見える。

装備はまだ軽く、黒いショートパンツから伸びた長い脚が自然な美しさを見せていた。

迫ってくるのは、黒い害虫を二足歩行にしたようなモンスター・通称リア虫である。

リア虫と呼ばれる所以は、常に二匹で行動し、どちらかが傷つくと「負けないで!相方!」「負けないお。相方!!」と、うざったらしくいちゃつくことによって脅威の回復力を見せるところにある。

つまり、うざいが故に直視しているもののMPを結構削るのだ。

職業種女剣士・鳴海の剣術は、居合い系の抜刀術である。

一撃に賭ける割合が多く、攻撃までの時間は長い。

ハイリスクハイリターンであり、パーティの補助は必須。

尚且つ、守りも薄いため、当たれば食らうものは多い。

そして、あろう事か一撃目を外した。


「あーん怖かったよお」

「頑張ったね!相方!!二人の愛は無敵だお☆

よおし、オイラが仕返しちゃうぞ!」

「わあん!うれしー」


虫にも相方が居るというのに、一体わたしは19になってまで冒険者ごっこか、と、鳴海は明鏡止水の内にいなければならない筈の脳裏でふと自嘲した。

まあ、それもいいだろうと考える。すべては「いいね!」を稼ぐための戦いなのだから・・・・・・と。

背後から水色の空豆のようなゲーム機・ジェリービーンズtypeⅡで動画を撮っている同伴者・しずくに向かって、彼女は声を張る。


「画面の前の皆さん!!わたしは今、とても強い敵と戦っています。

正直、負けそうです。わたしたちは傷だらけですが負けません!

皆さん、共感したら「いいね!!」を押してください!

わたし達は、「いいね!!」の数だけ頑張れます!」


しずくの横に空中展開された画面から、通称SSS=スキルサポートシステムと呼ばれる、情報網に彼女達の戦闘の様子が流れている。反応は光の速さでやってきた。


■がんばー!(^^)!

■俺の代わりにぶん殴っちょくれ!(※独身・女)

■ふぁいと!!(※純潔=年齢・男)

■踏んでください


見る見る間にコメント欄はいっぱいになり、「いいね!」の数は230を超えた。

SSSの「いいね!」は、100につき一回の大技が使えるように設定されている。


「皆!有り難う!!皆の協力に、わたしは感謝します!!」


鳴海は、片腕マシンガンガール宜しくたくさんのツマミが付いた、光文字の情報の浮く手袋をすばやく操作し「いいね!」の消費と等価で、大技を使う承諾をした。

汗に滑る刀を握り治し、構えから一足飛びに飛び上がると、上から覆い被さろうとした虫に水平に刃を振るった。

刃は風を纏って、虫を、一刀両断にした。

これが、大技・「一陣の風」である。

一匹の虫が倒れ、残り一匹は逃げ出した。

群れていないと弱いという証だともいえよう。

着地した鳴海は小さく嘆息し、緑の体液をぬぐって、刀を鞘に収める。

その時、わっと嬌声を上げながら、背後から抱きついてくる者があった。

同じくパーティの女狩猟者アズサだ。

茶色の髪は少女のように短く切りそろえられ、顔の中でもくりくりと輝く大きな瞳が印象的だ。

鳴海と同じ程度の背だが、彼女より細く、スレンダーな美しさがある。

チュチュにTシャツ、ニーソックスという攻めた装備も、彼女のセンスをよく表していた。

そして、装備は鞭と来た。

これでは動画に「踏まれたし」「脚嘗めたし」と書かれるのも無理が無いと鳴海は思う。


「アンタは相変わらずその技使うと胸が揺れるね!!」

「ちょっ!何処触ってるの!こら、やめ・・・・・・もうっ!!」

「疲れてるだろうから、揉んでやろうと」

「疲れてないわよ!・・・・・・ったく・・・・・・」

「あのう・・・・・・今の動画で流れちゃいましたが」


女剣士は激しく眉を立てて、しずくに迫った。


「いま、すぐ、消して!!」


しずくは「ごめんなさい」と小さく謝りながら、画像にブロックを掛けた。彼女は小柄でなお且つふっくらとしており、顔も丸く、瞳も大きかった。

子リスや子犬など動物の子供を連想させるかわいらしさを持ち、また装備も大人しい森ガール風のチュニックだった。

「天使」「俺のヨメ」とコメされる、パーティの良心的存在である。

鳴海が羨ましいのは、その綿毛のような髪だった。

ふわふわとしていて、とても儚い印象を受ける。

凹むしずくの頭をよしよししながら、アズサは言った。


「いーじゃんいーじゃん!ケチくさいこと言うなよ!

持って生まれたものは、分け与えるべし、っていうじゃんかさ」


あろうことかアズサはカメラに向けてひらひらと手を振ると、


「今みたいなの好きな人、「いいね!」してね!」


と、宣った。鳴海は薄く整った顔を真っ赤にし「嫁に行けないわ」と騒いでいた。

小窓をのぞき見ると、凄い早さで動画が再生され、「いいね!」されていく様子が窺えた。


「君!出るとこ出ましょうか?」

「まあ、怒りなさんなって。「いいね!」の数は今日だけで1000は超えたんだ。

これで回復魔術は100回は確実に使える。疫病に襲われた村だって、助けられるさ」


アズサは、生真面目な友人の鼻を摘まんで言った。


「そうです!冒険を重ねれば注目され、「いいね!」の数も溜まって行きやすくなります。

加えて、ミッションの数をこなせば得られる報酬も増えていく。

私たちは、もう手段を選んでられないじゃないですか!」

「・・・・・・しずく・・・・・・」


大人しい、直接攻撃の出来ない者までを引きずり込んだ、村を救うための「冒険」。

始まりは、そう、今年の春にまでさかのぼる。

彼女達の住む村は、得体の知れない疫病に冒された。

俗に「氷血病」と呼ばれるその病気は、罹った者の体温を奪い、最終的に死に追いやる。

治療に使う薬草は、栽培でしか培養できないため、とてもではないが買える値段ではない。

対症療法として、一般的な回復魔法が使われたが、罹患者の多さのために魔術師が死にかけるケースが多発した。

比較的年若い村人は酒場に集まり、意見を交換した。

多額の金銭か、大量の「いいね!」か・・・・・・どちらかが必要だった。

SSSの「いいね!」10に対し、一般的な回復魔法が一回使える。

即ち、SSSを使って「いいね!」出来うるだけ大量に稼ぎ、村の魔術師・施療師の回復魔法が多く使えるようにするしかないというのが、その場での結論だった。

そして、鳴海達は村の周辺での「冒険」を始めた。

SSS=スキルサポートシステム、とは、情報通信の中でも交流に特化したものである。

一時期、大技や魔術を濫用するものが多かったため、SSSでの他者の承認を多数得られないと使うことが出来ないようにしたのがこのシステムの始まりであったのだが、この中では、良いこと、共感を得ること、と同じくらい、個性的であること、冒涜的でない範囲で本能的な快楽に繋がる感情の共有が「いいね!」される。

始めて間もない頃は、全く「いいね!」されることなく大技が使えなかったり、そのせいで何度も死滅の危機を迎えたが、最近ではコツやツボを押さえた発言が出来るようになった。

逆にいえば、「いいね!」を稼ぐためならある程度不埒なこともするようになる。

さっきの過剰なスキンシップはその典例であり、感覚が麻痺していく自分たちに恐怖しているのも事実と言えば事実である。

そして、依存の問題もある。根本的な疫病の治癒法が見つからなくても、「このままでいい。何故なら、わたし達は肯定されている」という錯覚を引き起こす。

うまく使えば一騎当千の力を得るが、間違えれば麻薬のような依存を起こすだろう。

薬にも毒にもなるものと、毎日向き合わされている、というのが彼女たちの本音だ。

また、帰宅部というふざけた名前は、帰宅できるように、と言う願いの裏返しである。

リア虫がシュウシュウと音を立てながら干したブドウのようになっていくのを見守ると、三人の冒険者たちは「いいね!」ポイントを携えて帰路につこうとした。

鳴海はなめし革のブーツを一歩踏み出したが、足首に違和感を感じ反射的に引っ込める。

痛みに引きつった顔を見て、アズサが半目でにやにやと絡んでくる。


「大技使ったときに、脚をひねっただろ」

「・・・・・・うん。まあ、でも別に村までは近いわけだし、このまま帰っても・・・・・・」

「ああ、これだからアンタは駄目なんだよ。攻撃するときにすべて持ってかれて受け身を取るのも忘れる・・・・・・しずく、予定変更だ。お前の力を使え」

「りょーかいです!!」


しずくはゲーム機を腰の巾着に入れると、マイク付きのステッキを握り直した。


「主・しずくの名において召還致します!!

「金髪碧眼の性格ちょいS系男子なんだけれど本当は優しい騎士(身長180cm)」の、精霊を召喚します!!」

「ちょ・・・・・・まって!!」


ささやかなないちゃもんも虚しく、何処からか現れたキラキラの光の中から、真っ赤な薔薇の花びらと思しき謎の視覚オーラを纏って、王子服を纏った目の美しく且つ麗しい金髪碧眼の騎士が眼前に現れた。

しずくの能力は、具現化系と召喚系の二系統が混ざった複雑なものである。

更には、もともと乙女ゲーマーだったが故に、呼び出す精霊という精霊を属性持ちのイケメンにしたがる奇癖があった。

そして、彼女はレベルを上げてゆくにしたがって、「乙女ゲーキャラにありがちなイケメン精霊」を呼び出す能力を手に入れた。

鳴海は思うところがないわけではなかったが、夢見がちな親友のために黙っていた。

「才能の無駄遣いだぞ☆」と・・・・・・。


「騎士さんが来てくれましたー!!」

「わーいわーい!!良かったねー!!」


素で喜んでいるしずくと、うっすらゲスな笑いを浮かべているアズサは、小躍りしていた。

生け贄にされた鳴海は、直後に起きるであろう大惨事に向けて息を吐いた。


「レディ・・・・・・大丈夫かな?」


土で汚れた手を取って恭しく額づく騎士に向かって、女剣士は無表情に答えた。


「いいです」

「・・・・・・フッ、強情なお嬢さんだ」


しずくは兎も角、アズサは確信犯だから、ホントに殴ってやろうかと鳴海は内心考える。


「いや、ホント挫いただけですので」

「騎士:「――じゃあ、治療して差し上げよう」

 鳴海:「ああやめて――そんなとこ汚いよう」」


アズサが勝手にエロゲ風の台詞をあてレコしてきたので、思いっきり小石をぶん投げた。大体傷を嘗めるのは、治療法としては間違っていると鳴海は本で読んだ記憶がある。


「じゃあ、罰としてお姫様だっこだ」


予測可能回避不可能な想像通りの大惨事に、鳴海は少し青ざめ、肩を落とした。



牧歌的な祈祷歌の妨げにならぬよう、薬草を煮立てた鍋の蓋を若葉は静かに落とした。

床に寝かせられた病人達は、村中の暖かな毛布で包まれ、それでも襲い来る体内の寒気に耐えている。

村の治療所では疫病がこれ以上村の中で拡大しないように、病人を預かり、施術師と魔術師たちは交代に彼らを手当てしていた。


「施術師のやり方は可笑しい。薬草より回復魔法のほうが確実に効くだろう!」

「魔術師は間違っている。回復魔法だけでは、根本的な治癒にはならない。薬草療法をもっと研究すべきだ」


極限までの疲れと苛立ちの中、魔術師と施術師が口げんかを始め、取っ組み合いになった。双方の流儀と、元々の対立意識は、このような極限化においても無くならなかった。

むしろ、日頃の不満とばかりに、何かにつけて拗らせた感情をぶつけ合うことがあった。

魔術師は施術師の髪を掴み、施術師は魔術師のケープを掴んでいた。

周囲が「やれ!」とか「やめろ!!」など矛盾した怒号を放つ中、彼女はつかつかと歩み出て、手にした桶を逆さにした。

中の水はザアッと音を立て、つかみ合う二人に容赦なく降り注いだ。


「なんてことをする!お前はどっちの味方だ!!」

「あたしは若葉。施術師と魔術師の娘です。いい加減辞めましょう、こんなことは」


後のため言葉遣いは丁寧だったが、彼女の心はうんざりするほど冷えていた。


「次は、煮え湯でいいですか」


怒号を背負って、背の高い痩せぎすの治癒師は施術院を跡にした。

若葉は村で一番背が高く、痩せぎすだった。その所為か小さい頃から「ぱりこれ」というあだ名で囃し立てられていた。

グレーベージュのとろんとしたシャツに藍染めの作業衣を合わせ、まるで男のような格好をしているが特に理由は無く、ただ装いに構わないだけである。人が「大人カッコイイ」だの「洗練」とかいうのも、彼女にとってはどうでもいいことだった。

木で出来た施療院の廊下はよく反響する。彼女の後を追って、一人の高い足音がした。


「若葉!」


振り返ると、機械技師の娘・清音が居た。焼けた肌に大きな目、太い眉が印象的だ。

彼女は村一番の秀才として名高かったが、むしろ人に対しては誰よりもフランクで、装いも焦げ茶の半ズボンに乗馬ブーツと少年のようでいて、それでいて長くさらさらとした褐色の髪が女性らしさを示していた。

相反するものが合わさったとき、人は強烈な魅力を感じるのだなと、若葉は思う。

彼女は苛立ちを隠す癖として、腕に嵌めたゼンマイ仕掛けのSSSツール兼用時計を叩くと、


「謝ってきなよ」


といった。


「謝る道理が無いね」


とだけ答えると、彼女は戸口を抜けて、石畳を踏んで森への入り口にやってくる。

するとそこには目を疑うような光景が待っていた。

村一番の天然・しずくと村一番の外道・アズサが仲良くうふふあははと笑いながら、その前にいる金髪碧眼の騎士と思しき謎の人物に抱えられた村一番のアホ・鳴海を見守っている。

彼女たちと向き合って立ち止まると、若葉は開口一番に指摘した。


「鳴海の男の趣味って意外だったな」

「ああ・・・・・・先輩引かないでください・・・・・・これには訳が!!」

「あ?個人の趣味には口出さないけど、アンタ苦労するように思うけどね。じゃ」

「鳴海:「ああん、そんなっ!わたしはこのモブ男より先輩のことが・・・・・・」

若葉:「わざわざ当て馬を用意するなんて、何処でそんなこと覚えたんだい。子猫ちゃん」」


横でアズサが乙女ゲ風の当てレコをしてきたので、鳴海が某かの物体を投げた。


「若葉先輩!!「いいね!」たくさん溜まりましたよ!」


しずくは子犬のようにあどけない笑いを浮かべ、ゲーム機から若葉の端末に「いいね!」を注いだ。

たくさんの「いいね!」は蝋燭から蝋燭に光が灯るように、薄い糸を引いて若葉のアールデコ風コンパクト型のSSSツールに流れてきた。


「これで、回復魔法が使えますね」


若葉はしずくの頭に手を置いた。ふわふわとした綿毛のような髪の少女だ。

続いて、黒絹のような鳴海と、真麻のような色のアズサの頭にそれぞれ手を置き、


「ありがとう」


と呟いた。

彼女たちは消して強いわけではないだろう。

ただ、自分の有用性を知っていて、その使い方が上手いだけだといえる。言い換えれば、誰かに利用されやすい存在だ。彼女たちの「冒険」はSSS上ではそこそこに有名になり始めている。誰かが彼女たちを利用しようとしたら、それは自分が止めるべきだ。

若葉は口にこそ出しはしなかったが、そう思っていた。

その時だった。

草がぼうぼうと茂り、行くのも憚られる村の街道に、一台の馬車が車輪をきしませてやってきた。

鳴海は反射的にモブ男騎士から飛び降り、アズサとしずくが若葉の前に立ちはだかった。

華麗な馬車の戸はゆっくりと開き・・・・・・中から一人の年取った男性が降りてきた。


「――どなた、ですか?」


しずくはマイク型ステッキを構え、温和そうな男性の前に対峙した。


「そんなに構えないでください。私は首都政府の役人・サトウです。

SSS上で有名なガールズ冒険者さんとは貴方たちで間違いないですね」

「何の用事です?」

「実は貴方たちにお願いしたいことがある。

国内で最上級難易度を誇るダンジョン・螺旋階段の時計塔を攻略して頂きたい。

勿論、報酬は用意します。ほら、手を出して取ってください」


革袋は相当に重かったらしく、しずくは両手から取り落とした。

中から金の硬貨が零れ出て、石畳に金属質の音を立てて落ちた。

鳴海は、サトウの目を一瞬睨んだ後、片膝をついて金貨を拾った。

手を土で汚し、惨めったらしい自分を自覚しながら輝く硬貨を拾った。彼女の顎から、一筋のしずくが落ちた。


「先輩・・・・・・これだけあったら、薬草には十分ですよね」

「鳴海、落ち着いて考えな。今のアンタたちには、到底無理な話だよ。

サトウさん・・・・・・アンタ何考えてる?この子達を、どうしようとしている」


若葉はきつく眉根を結び、語気も荒く食いかかった。相手は温和な態度を崩さず、


「お互い、悪い話では無いはずです。

貴方たちはお金が必要で、私達は優秀な人手が必要だ」

「なら言うよ。対等で・ない。この子らは、こんなに金貨をもらうような冒険者じゃ無い。

利用目的なら、帰ってもらうよ!」


その時だった。先ほど廊下で詰問してきた清音が、間に割って入って片膝をついた。


「お許しください。彼女――若葉は度を超えた施療で感情が高ぶっているのです。

そして、その話、お受けいたします」


鳴海は刮目し、しずくは瞠目し、アズサは苦い顔をした。

清音は更に続けた。


「一介の技師の娘ですが、わたくしと、あと、施療師としてこの若葉も参ります。

ですので、報酬ははこの5/3ほど頂きたく存じます」

「成る程、交渉上手なお嬢さんだ。良いでしょう。報酬はきっかり5/3倍。

それ以上は無しですよ」


清音は概ね良いやつではあったが、昔から何となく本音を言わない人間だとは思った。

だけれど、この独断と専行は・・・・・・若葉にはまったく何を考えているのか分からなかった。

彼女は伏せ目がちにした瞳をし、「はい」と答えた。

鳴海、しずく、アズサ、清音、そして若葉は円を描いて向き直った。

勝算があるとは全く思えなかった。

やらなければいけないことと、只単なる無謀なこととは違う。


「清音。アンタ責任取れるのか?」


清音は徐に口を開いた。


「勿論」


この清音の考えが、後に大きな物語に連なっていくのはまあ誰もが何となく予感していたのだが・・・・・・。




―― 第一話、完。


楽しんで頂けたでしょうか?まあ、やっと話は始まったばかりですね・・・。

これからも鳴海達のてんやわんやの日常を楽しんでください!では!

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