赤との出会い 1
旅を始めてから、4日が経った。
俺達は先生から莫大な額のお金を扱わせてもらっているので、今後金銭面に困ることはないだろう。
というのも、先生は色んな軍事機関や研究機関と契約しており、その契約金や支援金がだんだん膨れ上がり現在に至る。
……まぁ、考えてみれば先生の研究室の中の装置などはどう考えても一般人には買えないような代物だろうし。お金持ちなのは当たり前のことだ。
「青矢。次はどこに行くの?」
黄花が不安そうに尋ねてきた。
そう『不安そう』にだ。
いつの間にか俺のネガティブな思考を黄花は感じとり自分に取り入れたようだ。
今では彼女のルービックキューブは深海のような濃紺色に全面染められていた。
……早くなんとかしてあげないとな。
現段階で黄花が持っている感情は不安とそして先生と離れ離れになった時に出てきた少しのさみしさ。この二つだ。
……感情がないのは可哀想だよな。
早く感情を見つけてあげたいがいい案が思い浮かばない。
そんな悪戦苦闘をしているとき、
「青矢。次に行く街は長めに滞在するのは……どうかな?」
そう黄花は提案してくれた。
…… 黄花なりに俺に手伝いをしようとしてくれてるのだろうか?まだわからないことが多いからはっきりとはわからないが。
「そうだな。現地の人と触れ合うのもいいことだ。」
俺は黄花の提案に賛成し次の旅のための準備を始めた。
とりあえず、俺は次の訪れる先を探すために地図を広げた。
「黄花、行きたいところがあるなら言えよ?」
そう聞いてみたが黄花は首を振った。
……まだ好みとかそういった個性などはわからないのかもな。
個性や好みもその人なりの『色』だから。
「とりあえず、静かな場所に行こうか。」
少し落ち着くための平穏な地へ……