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柊カヲルの演歌道

作者: 京のカモメ
掲載日:2025/10/15

(ヒイラギ)カヲルは9歳の小さな女の子


幼稚園からお歌が大好きで将来は歌手になることを

夢見ていました


小学4年生のカヲルは学校の帰宅途中に掲示板の

張り紙に目が止まりました


″演歌のど自慢大会を開催します

ひまわり公園で自慢の歌を披露して賞金を狙いましょう″


その張り紙の最後には優勝賞金三億円をさしあげます

と小さな文字で書かれていました


「三億円か…私の小遣いの何日分かしら?」


カヲルは指折り数えて空計算しました


「数ヶ月かしら…」カヲルはニンマリして言いました


三億円あれば欲しかった任天堂のゲーム機を買えると

思いのど自慢大会に参加することを決めました


「なにを歌おうかしら」とカヲルは思案に耽けて

背伸びを軽くした後

「あの曲を歌おう!」とつぶやきました


大会の日は今週の土曜日あと4日しかありません

カヲルは学校から帰るとすぐに部屋に籠もって

歌の練習を晩御飯の時間までずっとしました


「大分うまくなれたかしら」


のど自慢大会の前日の夜満足した表情でつぶやいた後

ぐっすりど明日の日に備えて眠りにつきました


大会当日カヲルは公園に向かいましたが


公園には誰もいませんでした


歌い疲れて48時間ぶっ通しで眠り続けて

寝過ごしましたとさ


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