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【完結】シラユリシリーズ②片影のシラユリ-あの日の君へ-  作者: 慧依琉:えいる


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第41話:普段のジャポスカは重要なお仕事してるんです!



学園主催のパーティーから数日が過ぎた。ジャポスカはとてもご満悦な一日だったようだ。


毎週同じ曜日にクラウドに付き合って「冒険」してきたジャポスカ。最近はダンスの練習ばかりしていたのだ、そろそろまた違うどこかに冒険に行きたいな、と考えていた。その為には魔物のボスの子という立場での〝しなくてはならないこと〟がある。






ジャポスカは猫の姿で各地へ赴き、はぐれ魔物がいないか巡回をしているのだった。はぐれ魔物……………それはジャポスカのママン、魔物のボスの統制力が効かずに暴れる魔物のことだ。基本的にボスが統制しているから魔物たちは人間を襲う事もなければ暴れないのだが中にはその統制力が効かないヤツもいるのだ。そういうヤツを探し出して強制的に統制するか、退治するかのどちらかになる。






そして今日もジャポスカは部下を引き連れてハンダル王国へとやって来てる。この前クラウドと共に町に来た時にふと、はぐれ魔物がいる可能性の情報を掴んでいたからだ。






〝ジャポスカサマ、ホントウニ ココニ ハグレノヤツガ イルンデスカ?〟




〝アア。マチガイナイ。〟








そこは先日尋ねた王都の街からかなり北東に進んだ山の中だった。




〝コノスガタナラ ヤツカラハ ワカラナイダロウ。〟




〝ヤツヲ オビキダス ワナデモ シカケマショウカ?〟




〝イヤ…、マッテタラ ヤッテクルダロウ。〟




〝コンキョハ?〟




ジャポスカは部下の方を見てから地面を指さした。






〝ホラ、コノアシアト。ヤツダ。シカモ マダ ヤワラカイカラナ。サイキンノモノダ。〟




〝ホホ~〟






そう話をしているうちに一匹の魔物がやってきた。バタバタバタ……………




どうやら飛行タイプだ。






見事着地した瞬間をジャポスカが問い詰める。




〝オマエ!ハグレモノダナ!〟






ジャポスカの存在に気付き驚くハグレモノ。




〝ナ……、ナンダ?オマエハ?〟




〝ワタシハ ジャポスカ。マモノノボスノコダ!コウイエバ ワカルカ?!〟




────ジャポスカ!!!






その名は魔物たちの間では有名だ。






〝ハッ!オレヲトラエニキタノカ?〟




〝シキタリダカラナ。〟




そう言ってジャポスカは本来の姿に戻って相手に飛びついた!




〝────ジャポスカサマッツ!!!〟




部下も元の姿に戻ってジャポスカの援護をする!








ハグレモノは不意打ちにジャポスカに飛びつかれたため、身動き出来なくなっていた。




〝ソレデ オレヲ ドウスルキダ?〟




〝オマエモ トウセイスル。ワタシノ マリョクヲ オクリコム!〟




〝ケッ!オマエゴトキノ マリョクデ オレガ トウセイサレルトデモ?〟




はぐれものは強がって抵抗しようとした。しかし、ジャポスカの部下が抑えこんでいる。








────が、魔力を注ぐ前にはぐれものが暴れて上空へ逃げてしまった。






〝クソッ!!!〟




悔しがるジャポスカと部下。




〝コノママ ニガシテシマウノカ?〟そう焦るジャポスカ。








ビュンッツ!!!






そんな時どこからか矢が飛んできた!






出所を確認するために振り向くとルクセブル達がいた!






〝ルクセブル?ドウシテココニ……………?〟




「やあ、ジャポスカ!援護するよ。詳しい話はあとだね。」




〝ウン!タスカルヨ!〟






何度目かの矢のおかげではぐれもののを地面に落とす事が出来た。




負傷したはぐれものは諦めたようで大人しくなった。






〝コレカラ オマエニ ジュツヲ カケル。イタクモナイカラ アンシンシロ。〟




そうジャポスカがはぐれものに告げてジャポスカの魔力をそいつに注ぐ。




はぐれものは一瞬たじろいだが、どんどん流れてくる魔力に満足そうな顔をしだした。




「へえ~、統制が効かなかったやつにはそうやって魔力を注ぐんだね。」




〝ソウダヨ。コレハ ワタシニシカデキナイ ユイイツノシゴトナンダ!〟




「うん、凄いよ!ジャポスカのおかげで僕たちの安全が確保されてるんだな。」






ジャポスカは嬉しかった。ルクセブルに褒められたんだ。




〝デモ ナンデ ルクセブルハ ココニ イルノ?〟




「ん?この前の調査で得た情報で私たちに出来る事を探しにね。外交でハンダル王に挨拶に来ていたんだ。そしたら上空に魔物を見つけてさ、はぐれもののの話を聞いてたから来て見て正解だったわけだ。」




〝ホント、タスカッタヨ。チョット クセン シソウダッタカラ。〟




「油断は禁物だぞ?ハハ。」




〝ホントウノ ワタシハ コンナンジャ ナインダカラネッ!?〟




そうして少しジャポスカはルクセブルと和んでいた。




ご覧下さりありがとうございます。ジャポスカはクラウドと出かけるために普段はキチンと自分の役目を果たしていたようですね。唯一の魔物のボスの子だという自覚から日々頑張っているようです。が、クラウドの前では自然な自分でいられるようですね。

次回もお楽しみに!


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