第13話:護衛ニコル、ジャポスカにコテンパンにヤラレル
ジャポスカの安易な返答にガックリと肩を落としたニコルだが、ふと疑問に気付いた!
〝あれ?俺ってコイツと話って出来たっけ?!〟
そう思って、ジャポスカの方を見ると
居なかった……………!!
「…………?!」
と、驚いてたら目の前のクラウドのすぐ側にいて、もうクラウドと話をしていたのだ!
〝早っ!流石魔物の子!〟
そのままコッソリと二人?の様子を見守るニコル。
〝確かに俺にも子供がいるけど、何だか孫を見守るじぃちゃんみたいだな、ハハハ…。〟
「ジャポスカ!僕初めて一人でこんな所まで来たよ!凄く感動してる!!」
〝ヤレバデキルジャン、クラウド!スコシズツ キョリヲ ノバシテイコウ!キミハマダ10サイナンダカラ…。〟
「10歳だって…もうすぐ大人だろ?16際で大人なんだぞ?もう大人まで半分超えたじゃないか!」
〝ハハツ!サイショノイチネント ノコリノイチネンハ オナジジャナイノト ドウリハオナジダヨ。アセラナイコトダヨ。イヤデモミンナ、オトナニナルンダカラ!〟
「──────っ!そうだね、皆大人になるんだ!」
〝純粋すぎ───────!尊い!!〟
二人?のやり取りを遠くから見聞きしてニコルはチビルク(チビだった頃のルクセブル)を見ている気分だった。
その頃、ルクセブルは
「────────ックシュ!!」
「おや?珍しいね、くしゃみなんて…。」
「はぁ、こういう時は大体ニコルが何かやらかしてる気が…。」
「ハハハッ!お前とニコルは仲良しだからな!」
「父上こそ!師匠と仲良しじゃないですか!?」
「フフ、私たちレベルになるとまた違うのだよ。」
ヤレヤレ……というような表情のルクセブル。
「さあ、続きをしようか、この資料の問題点を挙げてみろ。」
「はい。ええと…」
当主になるための勉強は続いていた。
◆ ◆ ◆
「ねえ、ジャポスカ!今度いつ冒険する?」
〝ライシュウ、マタ ココデ アオウヨ。〟
「うん!分かった!そのあとまた違うとこにも行ってみたい!」
〝キミノトコノ リョウチダカラ。スキナトコロニ ツレテッテアゲルヨ。ナンナラ、キミノ リョウシンタチノ ヒミツノバショモ ワタシ シッテルヨ。〟
「え────っ!何それ?面白そうっ!!」
〝ジャア、ライシュウハ ソコニツレテッテアゲルヨ。〟
「やったぁ!」
大きな瞳を輝かせて大喜びするクラウド。
どうやら〝秘密〟という言葉も気に入ったようだ。この年頃の男の子はとにかく興味津々!
〝クスッ〟
その様子を身近で見ていたジャポスカは思わず笑ってしまった。
「えっ、何か面白かった?」
〝イイヤ、キミガキミラシクテ イイナト モオモッタヨ。〟
クラウドは首を傾げて
「僕らしい?」
ジャポスカは頷いた。
〝ワタシハネ、トキドキ ヨウスヲミニキテタノ。キミハ ホカノ トシゴロノコドモニ クラベテ オトナビテ タカラ シンパイダッタンダ。〟
「え?ジャポスカってそんな前から僕のこと見てたの?」
〝ワタシハ ルクセブルヲ キニイッテルカラネ。ソット ミマモッテキタンダ。キミタチノコト。〟
「ジャポスカ………。」
クラウドが感動していると突然ジャポスカが叫び出す
〝オ───────イ、ソコニマダイルンダヨネ?〟
そう、
叫んだ先にはニコルがいるのだ。
「ちょ…!あのバカ猫っ!バラすなっつーの!」
焦るニコルを見つけたのはよりにもよってクラウドだった。
「え~~~っ!師匠?!なんで?いつからそこにいたの?」
見つかったものは仕方ない。渋々クラウドの前に出るニコル。
〝だ~~~っ!ルクから見つからないように言われてたのに。〟
「や、やあ。クラウド!偶然だね。」
「………………………。」
誰が見ても「そんな訳ないだろ」な雰囲気で気まずい。
ジーっとクラウドに睨まれて
「はぁ、仕方ない。クラウド、ルクには内緒にしてくれるか?」
「え、なに?お父様に頼まれたの?」
「まだ俺何も言ってないぞ?」
「それくらいわかるよ、普通。」
「お前が聡すぎるんだ。」
そう言ってニコルはバラしたジャポスカを睨んだ。
ご覧下さりありがとうございます。
やっぱりキャラクターとして、ニコルは大好きです。性格が描きやすいんですよね!私の作品の中で多分、唯一個性が出てるように思っております。
次回もお楽しみに!




