表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/21

ヌポポの力

ヌポポは大きくなっていた。

身長が伸びて100㎝くらいだ。もう*ービー人形には見えない。

でも、違和感ありまくりだ。この身長で、バランスの取れた青年の姿なので、実際より細く小さく感じる。

「ヌポっ!カムイ大きくなったぞ。これからはカムイの手助け、出来るヌポ」

「へ、へえ。助けてくれるのか。ありがたいなー」

「何か、言い方!信じてないヌポ」

今まで、寝ている方が多いヌポポに、助けてくれると言われてもなあ。いまいち信用出来ない。また、寝始めるんじゃあ無いのか。まあ、暇だったので,話し相手にはなるか。


ヌポポはこれで、成長は終わったと言った。人型になるのは,とても大変で凄いことなんだと。でも、僕はなんと無く気持ちが落ち着かない。語り部が言っていた,人型の魔物は一番ずる賢いと言う,話を聞いていたからだ。ヌポポは魔物では無いけれど、これからまた変わるかも知れない。

語り部の話を鵜呑みにすると、ヌポポが、魔物になるのか?

疑わしい目で見ていたら、ヌポポが、もじもじしている。

ああ!丸出しじゃあ無いか。布きれをヌポポに渡してやった。

        ☆

「トト、ヌポポの服を作ってくれないか」

「良いけど。え、また変わっちゃったの?」

トトに服を作って貰い、一安心だ。この体型では子供の服では対応出来なかった。身長は子供でも身体のバランスは大人だからだ。

「ヌポっ!トト凄く良い。ぴったりヌポ」


ヌポポは、今まで家族や,極一部の人しか知らない。この大きさになって人前につれて歩けば、騒ぎになるだろう。特に獣人族は,精霊や妖精に忌避感があるらしいし、どうしたら良いのだろう。

「ヌポポは、外に出られないかもな」

「何でだ、もう大きくなったし自分であるけるヌポ!」

「この国には,妖精は居ないし、獣人族は妖精が嫌いみたいだし。見付かったら、殺されちゃうかも」

「こ、殺されるのか?ヌポポは悪い妖精じゃあ無いヌポ」

「悪い妖精?妖精は,悪いのも居るのか?」

ヌポポによれば、反転した妖精が居る、と言った。元々妖精は闇の属性で、反転すると光属性に成るという。ボクは頭がこんぐらがった。光が悪くて、闇が良いのか?

「闇で無いと、精霊樹には近づけないヌポ!光同士だと跳ね返されるヌポ」

「え、じゃあ魔物は光なのか?」「そうヌポ」

磁石のプラス、マイナス的な奴か。じゃあ、生き物は殆ど光か。精霊樹に近づくには闇属性が有れば良いことになる。闇属性もちゃんと使い道が有ったな。暗殺に適している為、印象はすこぶる悪いが、光も闇も、この世界の理の一部に過ぎない。

「ヌポポは、他に何が出来るんだ?」

「精霊の道を通れるヌポ」「なにーっ!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ