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増えた仲間

僕らは中央地区には行かず、ビットに宿を取っていた。

皆で帰国の相談をしていると、ユミアさんが尋ねてきた。丁度良かった。挨拶に行こうと思っていたのだ。

「カムイさん、あの、私たちに下さった精霊樹の木の実に祝福を貰ったのですが。どうしましょう」

彼女は震えながら僕達に訴えてきた。

「良かったですね。大事に育ててください。この間親切にしてくださったお礼です。」

「そ、そんな、大した事してないのにこんな・・・」

「デメテラさんのはどうでした?」

「っあ!そうでした、もう一度会いたいと言っていました。お迎えに来たんだった。」

そうか、どうせ挨拶に行こうと思っていた。

「はい。直ぐ、行きましょう。もう直ぐ僕らは故郷に帰りますので。」


デメテラさんのところに行くとデメテラさんが出迎えてくれた。この前より若若しい。

もう、帰ると伝えると、デメテラさんは慌てだした。もう少し一緒に居ましょうと引き留め始めたのだ。

僕らは怪訝な表情になった。危険だから,帰るのだ。彼女も分っているはずだ。過去の経緯を知っているのだから。

「僕達はこれから直ぐに発ちます」と言ったら、彼女は、では、ちょっと待っててくださいと言って奥でゴソゴソし始めた。暫くすると彼女は旅支度の姿で、其処に立った。

「一緒に連れて行ってください。」

僕とヨウゼフはまたか、と言うように顔を見合わせた。

そうするとユミアさんまで私も行きます。と言って、家を飛び出していった。

とても困った。どうするよ、これ。


デメテラさんは僕達に話す事がある。今は未だ言えない。と、思わせぶりなことを言った。

付いていく口実にしか思えないが、何故ついてきたいのだろう。ユミアさんまで。

聞けばユミアさんはデメテラさんのメイドのようなものらしい。

デメテラさんのお世話をする為に付いていくのだとか。

「危険かも知れませんよ」と言うと、

「ここに居るより危険は無いでしょう」と言った。どういうことなのか。

聞いても、今は話せないと言うだろう。獣人国に行ったら、皆に冷たい目を向けられるはずだ。

彼処はそういう所だ。仕方が無い、もしもの時は中ツ国の僕の別荘に匿うしか無い。


僕とヨウゼフは守る対象が増えてしまったことに肩を落とした。

「私今回なにもしていません。私に彼女の警護をさせてください。」

そうだったフランがいた。つい、女性なので保護の目で見ていた。心強い味方がいたのだった。




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