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トレインビュー2

 翌日の放課後、俺は教室まで迎えに来た中山と、一日ぶりの再会を果たす。ついに部室に立ち入る時が来た。


 はやる気持ちにブレーキをかけながらドアに手を掛ける。開かない。

「何してんのさ。鍵は私が持ってるんだから、まず鍵を開けないと入れないよ」

「お、そうだな」


「そうだよ。もしかして、部室を与えられたことが嬉しくて気持ちがゾワゾワしてるの?」

 中山という女の性質が少し分かった気がする。こいつ、俺の『そういうとこ』を指摘するのに成功すると、めっちゃ嬉しそうな顔になる。


「中山さんだってそうだろ? 俺の教室まで『早くしろ』と言いに来てたし」

 結局、二人とも楽しみにしてたのだ。


 中山がドアを開けた。使われてなかったにしては綺麗な部屋だ。時々は掃除が行われていたのだろう。


 早速俺は窓にかぶりついて、一番大事なことを確認する。窓枠とブレース材で切り取られた世界は、本当に綺麗だった。

 東海道新幹線と東海道本線の線路は目と鼻の先だ。新幹線がカーブを通過するために車体を傾けていることも、肉眼ではっきり分かる。

 ここから列車を撮れば、スマホの画素数でもぼちぼちな画像が撮れそうだ。ネタが走る日が楽しみだなー。


「トレインビュー、ヨシ!」

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