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猿の見る夢  作者: 無慮八百万
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不眠少女はそうして空に浮く

夜帳の王カマソッソは寒いから人の皮を剥いで被っていた皮被り蝙蝠だったのだけど

重くなって上がれないのでやっぱり寒いのを我慢して、自分の皮すら脱いでいく

凍結と真空化

これが私の抱いた夢


呪いは人の思いだ

私にとってそれは

諦めという負であり、そうした憧れという正であった


空は私にとって蓋のようだった

青から紺色に変わる蓋だと思っていた


蓋だと識っていた


星は記録に思えた

回数をカウントするために木版に刻む文字のように思えた


記録というのはあながち間違いではなかった

しかし実際は足跡に近かった

先人が残した足跡に近かった


空に浮くには、軽くなければ

ごはんを食べなきゃ死んでしまうけれど、それでも軽くなければ


私に必要な無駄は、それだった

パサパサの赤いそれは吸うというより溶かすようだ


でもおかげで私の体はどんどん軽くなって、月に並び立つ


私に魔城はいらなかった

就くための床は不要だった


ただ眠ることもなく、上がって上がって

空の裂け目から見えた後ろ姿に会いたかっただけの人生だったのだ

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