『自己現像の、絶え間ない昇華』・・・『詩の群れ』から
『自己現像の、絶え間ない昇華』・・・『詩の群れ』から
㈠
またあれだろ、過去の虚栄を思い出しているんだろ。
そりゃ、食うには困らないさ、ただ、確証が必要でね。
捨て犬の様に、自己像を全うするには、自己現像に執着しすぎたな。
え?
㈡
そうだよ、執着とは、虚栄の安心材料だからな。
そうか、もう、何処へ行くにも、自己は壊れ過ぎた。
パワフルな生き方には、多少、向いていなかったな。
遠くのほうを見て、また、明日を思おうよ。
㈢
予定調和なんかより、壊れた明日のほうが、人生らしいさ。
ありがとうよ、人生達観だろう、だろうだ。