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際限のない拡大、置き去りの精神、喪失と喪失と喪失  作者: 不覚たん
蛇足編

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蛇足

『月へ墜落したロケットの残骸は宇宙ゴミ、いわゆるスペース・デブリとなり、月の周囲を浮遊し続けております。これに対し日本政府は、各国と連携して対応に当たるとの声明を――』


『またしてもお騒がせの二人組、正義のヒーローと悪の怪人に扮した男女が、ここ、上野の商店街に現れました。怪人役の女が子供のアイスを奪って逃走すると、どこからともなく現れたヒーロー役の男が立ちはだかり、大立ち回りとなった模様です』


『いやー、マジ迷惑っすよね。あの人たちが暴れたせいで、いろんなとこ壊れてるみたいだし』


『ほかにも、「あんなのはヒーローではない」などと、厳しい声も寄せられております』


「はぁ、あっつ」


「姫子ちゃん、今日はお休み?」


「うん」


「テレビ面白い?」


「ぜんぜん。バカみたいな変なニュースばっか。なんだよ正義のヒーローって。頭湧いてんのかよ」


「でもこの人、ちょっと黒木さんに似てない?」


「はぁ? 似てない似てない。こんなの。ちっとも。ま、同じくらいバカなのは間違いないけどさ」


「警察でも捕まえられないんだってね」


「ほっときゃいいんだよ。それよりさ、みつ豆食べようよ。アイスのっけてさ。お金いっぱいあるから贅沢し放題だし」


「そうね。でもあんなにたくさんのお金、どうしたんだろ……」


「知らないよ、あんなバカのこと。どうせまた五年くらい帰ってこないつもりなんだから。次のこのこ出てきたら、いっぱい引っぱたいてやる」


「まあまあ」


(終わり)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 理路整然とした混沌って感じの終わり方と、登場人物達が次々と退場して行く感じ私好みです。
[一言] 面白かった!あんまり感じたことない雰囲気で読んでて楽しかった!せんきゅ!
[良い点] 面白かった
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