第191話 祟り神、よたる
投稿忘れてました!!
とにかく本日もよろしくお願いします
「さぁ、こん落とし前。どがんしてくるっちゃろか、八百万の首座しゃん?」
【えっ?へっ?いや、あのその―――――】
僕からのキラーパスにきょどる匿名希望の祟り神、もしくは銃刀法違反オヤジはウーちゃんやハゲタ彦、白塗りお歯黒と救いを求めて視線を投げかけるが、全員から無視をされている。
さっき日和って八幡様をトカゲの尻尾切りみたいに見捨てたのをみんな見てるからね、自業自得だよ。
早くしないと喫茶店が燃えちゃうかもしれないし、売り上げを全部持ってかれちゃうかもしれない。
僕たちの信用を得たいのならやる事は簡単だろ?
それはそうと部外者の振りしてるお諏訪様。何か一仕事忘れてやしませんか?
【へっ?先生どうされました?我に何かご相談でも?】
ここまで話がおかしくなってんのはアンタが原因の部分も大きいんだからさ、しっかりしてって言ってんだよ!
「だいかこげんしよるうちでんちぃと向こうん店行って火ん始末ば確認してくいたっちゃ罰は当たらんて思うとばってん」
ハッとして立ち上がるお諏訪様を例の祟り神が上から押さえつけて座らせる。
【たかが小屋の一つで動くとあっては鼎の軽重を問われるというものだからね。
それにさっさと済ませればすぐ済むものだ、それからゆったり帰ったとしても何の問題も無いよ】
そういう事を言う時は、カオルン少年の方を見てあの娘の眼をしっかり見てから言って欲しいもんだわ。
さっき日和った時以来、カオルン少年の方全然見てないでしょ?
それにさ、もっともらしく偉そうな事言ってるけどさ、カオルン少年や僕たちの言う事聞くのが癪に触ってごねてるだけだって風にしか見えないんだけどね。
鼎の軽重なら思いっきり軽い方に振り切ってると思うんだがね。
【私たちはなぜここに呼び寄せられたので御座いますか?
一番忙しい昼時を選んでみんなの迷惑が掛かると解りそうなものだと思うので御座いますが?】
これ以上カオルン少年に喋らせたら血の雨が降るのしか未来が無いと思ったのかカオルン少年よりもまだ冷静な葛葉嬢が匿名希望の祟り神な銃刀法違反オヤジに問いかける。
【そりゃお前さんの神社の創建だからさ。ちゃんとお会いするのは初めてだね、玉藻殿】
やっぱりそうなのかよ、それなら僕でも予想出来てるわ・・・どんでん返しとかまさかの逆転とか何も無いの?
【わしは八百万の神々の首座、出雲を守護する大国主命、大黒と言った方が通りはいいかな?
それにしてもお宅の旦那がいつも逃げ回ってて出雲に連れて来てくれないもんだから、とうとうこっちから押し掛けちゃいました♡】
おっさんの♡なんてキショイの一語に尽きるわ。
僕には格下だから名乗らない。それは理解してたけど葛葉嬢には自分から名乗るんかい!なりたての神様にへつらってプライドってもんが無いのかい!
お諏訪様が僕に紹介するのを忘れてたからってみんなを攫ってこさせて知らん顔かい!
それから僕は葛葉嬢が神に認定される為に付き添わなきゃならんのかい!こちとら釣り合いが悪いのは百も承知だってぇの!
【妻は夫に従うもので御座います。
夫が嫌うモノに妻が付き合わねばならない道理は御座いません。
今すぐ、皆を元の場所に戻してください。さもなくば】
葛葉嬢はそう言うと目を細め、抑えていた威圧を開放する。
僕としては日常的な量だったにも拘らず、いきなり浴びせられた首座さんは真っ青な顔をして震え上がってるね。
結局のところ、葛葉嬢も頭に血が昇りまくってたって事か。
ラグナロクとかハルマゲドンとか末法とかそういう言葉が頭ん中駆け巡ってるんですけど誰が収拾するんだろう・・・まさか僕にはさせないでよね?
お詫びと言っては何ですが1月3日まで毎日投稿しますんで勘弁してください(あぁまた自分で首絞めてるぅ)
という事でまた明日




