第181話 祟り神、落ち込む
すいません 水曜日飛ばしてました
予約した筈なのに何という事でせう
お詫びに本日予定分を投稿しますね
【アホにする忖度なんざ持ち合わせとる訳あらへんやないか、ボケ!】
同僚に掛ける言葉としては最低だと思いますけど、どう思います?
ウーちゃんに罵倒され、涙目の銃刀法違反オヤジ(名乗っていないけど大国主命の可能性大)が縋るような顔して僕を見つめてくる。
男と見つめ合って頬を染める様なキャラじゃないんですけどね?
「どこんだいか知らんばってんどぎゃんしたとね?」
【えーっ!あれだけ話をしてるのにわしが解らないのとかないだろ?】
結構ウザイんだけどどうしてくれよう。あれだけってどれだけよ。オロチ様はノーカンって寝てるのに言ってきただけじゃん。
それから出雲行きは絶対拒否だかんね!あんな伏魔殿になんて騙されても行く筈無いだろ?
「あいにくとだいからっちゃ紹介ののうしてわぁがで名乗らんもんのこつば判れっていわいたっちゃ無理やけん」
察しろとか言われても予備知識がほぼ無い八百万の神々の事なんか解る訳無いでしょ?教えてくんなきゃ判らないんです!
何、そのドン引きしたみたいな態度!僕がまるで悪者みたいじゃない!
【父上!そのようなお顔をされるとは嘆かわしい!
先生に対して失礼だとは思われないのですか!】
火が点いたみたいにお諏訪様が銃刀法違反オヤジに噛み付くけど、さすがに人間の方が偉い筈無いじゃないの?
古事記とかで国譲りの時に一緒に出てたお父さんなんだからもっと大事にしなきゃダメっしょ。
僕としては、ここはお諏訪様が空気を読んで父親を紹介してくれると丸く収まるって話じゃないの?本当は関わり合いになりたくないんだけど・・・それも今更だしね。
【お諏訪様、そのくらいにしねぇと・・・】
と言いながら八幡様が横眼で新参者のおっさんの方を見やる。珍しく八幡様の方が空気を読んでるんだけど・・・ここは僕が折れた方がいいのかな?
銃刀法違反オヤジはプルプル震えながら下を向いている。
瘴気と言うか妖気と言うか一応神だから神気なのか?まぁそんなものがおっさんの全身から沸々と湧き上がっている。
なんか呼吸がシューシュー言ってるに気付いちゃったよ。
気のせいかもしれないけど周りが暗くなってきたような・・・快晴で朝の太陽が春の日差しを届けてくれている筈なのに。
あぁ、鼻がムズムズしてきた目も痒みが増してきてる、薬を飲む時間が来たんだ。
そんな花粉症の心配してる暇あると思うの?現実逃避しても目の前の神気、いや瘴気は収まる筈が無いだろう。
お諏訪様や八幡様それにウーちゃんが銃刀法違反オヤジ(大国主命でほぼ確定)に何やら声を掛けてるけど、既におっさんはそれに反応していない。
これはヤバい。
親子喧嘩(推定)のとばっちりで身の危険を感じる羽目になるなんてついてないとしか言いようが無いだろう。僕が依怙地だったのも原因の一つだとは分かっていてもだ。
大体この東京晴明神社ってのも僕にとっては碌でも無い記憶しかないのに、更に崇徳上皇に大国主命とか大物の祟り神に続けざまに当たるなんて今日は厄日に違いない。
もう潰れたとはいえ、ここはかつて葛葉嬢の父親が勤めてた除霊業界の準大手(16強には数えられてても上位5社には入っていない)でシリウスへの神々からの指名依頼の報酬を中間搾取していたところだ。
僕と同い年の葛葉嬢の父親と僕の仲が最悪だからって詐欺に妨害、風評の流布とか会社ぐるみで嫌がらせの限りをし続けた事でシリウスの中でも東京晴明の評判は悪かったんだよな。
正直潰れた時はざまぁって思ったのは事実だけど、その再建を僕たちがやらされてるのは納得がいかないよ。
自由にやらせて貰えるんなら更地にしてゴミの最終処分場にでもしてやったんだけどそんな権限は無いは、人数もいないのに毎日人を派遣して進捗状況のチェックをしろだの神々の方で決めた摂社の設置を各神社に折衝して来いだの無茶振りばかりしやがって。
そう言えばあんな事もあったよな。
投稿しても話が全然進んでいないとはこれ如何に
できるだけ投稿しやすいように文字制限を下げたのにちんたらしてるから前に進んでくれない(泣)
今度こそまた来週




