表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/187

099 カードマジック

俺の出来るマジックは1つだけ。

選んだカードが常に一番上になる、っていうアレ。


しかし、なんだろうね。

子供は好きじゃないから来られたら困るんだけど、全然来ないとマジックでもして見てもらいたい。

面倒くさい? ほっとけ。


「ほら、途中に挟んだはずのカードが上にある!」

「「「ふ~ん」」」


あれっ?

反応が薄い?


「……主殿」

「なんだい、アンドロマリウス」

「ちょっとこちらへ」


アンドロマリウスに建物の陰に連れてこられた。

何か発見があったのだろうか?


「この世界には魔法があります」

「? うん、そうだね?」

「私のような悪魔という存在も認められています」

「そうだね」

「そんな世界で、カードが上がるマジックを披露しても効果は薄いですよ」


…………そりゃそうだ!

ウケない意味が理解出来た!


はっ! だからなのか!

ラノベの主人公が異世界に行って披露するのは、料理が多いのか!

一番判りやすく理解してもらえるから。


いやいや待て待て。

味覚も同じとは限らないじゃないか。


いや、それを言い出したら異世界自体問題か。

空気内の窒素や酸素の配分が少し違うだけで、呼吸出来ないらしいって聞いた事ある。


……平行世界みたいな所に送られてるって事にしておこう。


こういう事をアンドロマリウスに話したら、真面目に返答された。


「世界は神が作っています。

 その神が行かれない環境を作る訳がありません」

「なるほど。でもさ、ほら、地球は恐竜とか居た時代とかあったじゃん?」

「それは作られた過去です」

「作られた?」

「はい。人間の歴史は正しいですが、それよりも昔の事は作られました」


どういう事?


「そういう発見をして、そういう歴史になるように作られています。思考誘導もされていますね」

「マジで?! じゃ、じゃあ、発見される古代遺跡とかは?!」

「歴史的にありえない遺跡とかですか?」

「そう、それ!」

「あれは神の遊びです。謎の遺跡とかロマンがある、という事で作られています」


なんだそれ!

確かにロマンがあるけども!

こんなの日本に帰ってから発表しても、笑われて終わりだわ!

まぁ、そもそも神とか言った時点で、日本なら笑われるけどね。


どうでも良いけど、でもなんか知りたくなかった情報だった。



そんなバカらしい話をしていると、パイモンが走って帰ってきた。

手には何かのカードが握られている。


あれ? そんなあっさり発見?

発見までに紆余曲折あるもんじゃないの?

そこら辺に落ちてました~みたいに持って来るもの?


「総裁クラスだったー!」


マジで?! 本当に?!

そのレベルのカードをあっけなく発見して良いの?

悪魔カードの中でも最強クラスだぞ。強いんだぞ、多分。


実際、日本でそのカードゲームやってた時は、一度も入手出来なかったから知らないんだ。

でも情報としては知っている。場をひっくり返す事が出来る程の能力だったはず。


確か7枚あるんだよね。

さて、どのカードが手に入ったのだろうか?

便利なカードだったら良いなぁ。

すみません、まだ体調が戻らないです。

次の投稿は6月1日(月)の予定にしています。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ