表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/187

093 どうしようもない事実

昨日は投稿予約を失敗したので、お詫びに本日も投稿します。

俺も大学まで行った。三流大学だが。

だから脳みそにそんな部分が無かったって事くらいは知っている。


だが、医大に行っていた訳ではないので、専門的な知識は無い。

教科書に載ってたのを見た程度しか知らない。

っていうか、一般人で見た事あるやつはヤバイだろ。


とにかく。地球人にはそんな部分は無い、と思う。

だが、調べる方法が無い。


こういう場合は、素直に悪魔に聞こう。

賢そうなやつを呼べば知ってるんじゃないだろうか。


誰を呼ぼうかな?



「久々だナ」

「そうだねぇ」

「……いきなりモフるのはどうかと思うガ」


イポスを召喚してみた。

相変わらず良い毛並みだ。

これもモフらずして何をモフると言うのか。


「何か聞きたい事があって呼んだのだろウ?」

「そうなんだよ」

「ではそちらを優先すべきダ」


むむむ、正論だ。

ではこうしよう。


俺は椅子に座り、イポスをこちらに向けて膝の上に乗せる。

これなら喋りながらモフれる! 完璧だ!


「……まぁ良いカ。それで何を聞きたイ?」

「“第3の目”について」

「ああ、なるほド。異世界人には無いゾ」


速攻で回答された!


「じゃあ、俺は魔法を」

「使えないナ」

「で、でも魔力はあるって話だけど?」

「体中を循環しているのは間違いではなイ。血液に乗って循環していル。

 それが作用して筋力等は上がっているナ。だが、それらを集めて意図的に使用する器官が無イ」


なんという残酷な話だろうか。

魔力はある。だが使えない。そういう体じゃないから。

こればかりは努力とかの問題じゃない。


「見た目が同じようでも、色々と違いがあるのダ。

 例えば骨の数もそうダ。異世界人よりも10本多いゾ」

「10本も?!」

「詳しく言えば、足の指の関節が1つ多いので、その分骨が多イ」


知らなかった!

でも他人の足の指なんか見ないから判る訳無いよね!


「逆に、体の作りが違うので、この世界の治癒魔法が通用しないから気をつけた方が良イ」

「えっ?! どういう事?!」

「人体に詳しく無いと、治せないでは無いカ。医療行為と同じなのだヨ。

 無理矢理治癒魔法で治そうとすれば、悪化する可能性もあル」


それは例えば、「心臓の位置は右ね」と俺の体内を移動させられたら間違いなく死ぬ、って感じか。

ヤベぇじゃないか! 骨をくっつけるくらいにしてもらおう。

いや、待て。骨を作っている成分は同じなのか?

もし成分が違った場合、治癒魔法が成分にまで作用しているとしたら、治らないどころか悪化するな……。


「聞きたく無かった情報だよ……」

「そうカ? 聞いておいて良かった情報だと思うガ」

「確かにそうだけど……じゃあ俺が怪我したとか病気になった場合、どうすれば?」

「カードのポーションで治るだロ?」

「カードを使用してて、次の使用まで時間がかかる場合は?」

「悪魔マルバスかブエルを召喚して、治療してもらえば良いだロ?」


マルバスかブエルね。覚えておこう。


「って、その2枚は持ってないんだけど?!」

「頑張って探してくレ」


俺はこの先、その2枚を探す旅になるね。

最優先事項だ!

明日(金曜日)もいつも通りに投稿します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] やっと魔法を調べたかー。 [気になる点] 「“第3の目”について」 「ああ、なるほド。異世界人には無いゾ  地球人の方が分かりやすいと思うけど、地球人を異世界人と呼んでいる設定なら仕…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ