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075 悪魔大召喚

「それで、なんでしょうか、マイマスター!」

「話があるのは、こちらの領主様なんだ。聞いて答えてくれるか?」

「え~~~?!」

「頼むよ。あっ、穏便にね?」

「は~~~い……」


どうやら俺と話したかったみたいだけど、間に入るだけなので必要無いでしょ。

直接話して下さい。

そう思い領主さんの方を見たら、ちょっと嫌そうな顔をしてた。

大丈夫ですって。


「さて、主様。悪魔の召喚をお願いします」

「はいっ?! まだ呼ぶの?!」

「はい。かの国に報復をしないといけませんから」

「待て! 待ってくれ!!」


アンドロマリウスの言葉を、王太子が遮った。


「まず、事実確認をさせて欲しい。それから陛下に伝えたい」

「どうぞ」

「ありがとう。では、どこかで手紙を書きたい。領主よ、場所をお借り出来るか?」

「は、はい。どうぞ」

「ではちょっと行ってくる。ザックは連れて行くが、ファーは残しておく。

 領主の話が終わったら、領主の館まで来てくれ」

「判ったよ」


俺と姫様は残されるようだ。

俺はデカラビアと領主さんの会話が終わるまではいないといけないだろうしね。

姫様はなんで残るのかと思ったけど、アイザックさんが王太子の護衛をするからか。

護衛対象が2人は大変だしね。姫様が困った顔してるけど。


「さて、悪魔の召喚をお願いします」

「おいおい、止められただろ?!」

「止められたのは、事実確認をして王に手紙を書くからです。報復は止められませんでした」

「いや、あの流れは『報復は待ってね』って意味だろ?」

「言われませんでしたので、問題ありません。

 それならそこにまだ王族が1人居るので、聞いてみてはどうでしょう?」


姫様か。

聡明だし、聞いてみれば良いか。


「ファー、どう思う?」

「えっ?! えっと、止め……いえ! 問題無いと思うわ! ええ、そうよ!!」


ちらりとアンドロマリウスを見てから答えてくれた。

止めろって言おうとしたような……。


「……脅してないだろうな?」

「脅してませんよ? こちらを見たので、微笑んだだけです」


それが脅しなんじゃないかと思うんだけども。

まぁ、良いか。俺も害されるって事には困ってる。

何とか出来るんなら、して欲しい。


「……報復って、どうするつもり?」

「バカな事を考えている国を消滅させます」

「大事! そこまでするなよ! 住んでる人達には関係無いだろ?!」

「そのような思考に染まっている可能性もありますので」

「ダメ! 人が死ぬのはダメ! それが首謀者でもダメ! 誰も死なない方向で!」


国に法によって罰せられるのは良い。

でも俺の命令で人が死ぬのは嫌だ。


「判りました。では召喚をお願いします」

「……誰を呼ぶんだ?」

「そうですね……死人を出さない方法ですと……ウィネ、バティン、クロケル、ゼパル、の4人をお願いします」


ウィネ以外は呼んだ事が無いな。

カードで確認してみるか。


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バティン(処女宮)

 姿:バティン→青白い馬に乗るマッチョ(男)

 能力:バティン→短距離瞬間移動


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クロケル(獅子宮)

 姿:クロケル→天使(男)

 能力:クロケル→幻聴を起こす事が出来る、水を湯に出来る、温泉を発見する


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ゼパル(双児宮)

 姿:ゼパル→赤い服に赤い革鎧(男)

 能力:ゼパル→子宝を自由に出来る(生まれないようにも授ける事も出来る)


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バティンは移動要員だね。

クロケルは……どう考えても拷問要員じゃないか? 温泉を探しはしないだろ?

ゼパルは脅し? 革鎧を来た赤好きの男だから、相手がビビるかも?


「ん~、まぁいいや。呼ぶよ」

「ありがとうございます。すぐに移動しますので、挨拶等は戻ってからになりますが、お許しを」

「ああ、良いよ。気にしないから」

「ありがとうございます」


君達、時間制限があるもんね。




3体を召喚する。

全員こちらに頭を下げた後、姿が消えた。

多分バティンの能力の短距離瞬間移動だろう。


ん? サクスも居なくなった!

拷問要員として連れて行ったのか?!

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