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050 ズルい依頼

章分けしました。

お披露目も終わったので、今日は解散となった。

やはり城に泊まれみたいな流れだったので、アンドロマリウスに交渉してもらい何とか街の宿に泊まる事が出来た。


翌日はやっと街での買い物。

調味料だけはあるけど、料理の材料が無かったからね。

肉や魚、パンや穀物、飲み物など、思いつく物を片っ端から購入しておいた。


ちなみに支払いだけど。

小切手帳みたいなのを王太子から貰ったので、それで払っている。

言われた金額をこれに書いて、半分を切り取って渡せばOK。

小切手帳を城に戻した後、その半分を城に持っていくと書いてある金額が支払ってもらえるらしい。

お金を持ち歩かなくて良いなんて、さすが王族。使用は王都限定らしいけど。


あっ、買い物に使う金額は遠慮なんかしないよ?

ラノベでは遠慮して使わない事が多いけど、俺は使う。


どうせ王太子達とこの後一緒に行動するんだし、その時に使う食料だ。

城の経費で買っても問題無いでしょ。


それに食料を買い占めたとしても、金額なんかしれてるしさ。

お金は有限なんだ。手持ちの金は残しておきたいじゃないか。

もし金欠になったら、悪魔がどんな金策をしてくるのか判らない。怖い。



翌日。

24時間経ったので、『下降』カードが使用可能になった。

これで旅に出れる。


城へ行き小切手帳を返す。


王太子とアイザックさん、そして姫様と合流し出発。


城には既に普通の馬車が用意してあった。

御者はアイザックさんがするそうな。

全員が冒険者っぽい格好をしてた。


「何で偽装してるんです?」

「敬語は止めろ。

 カードを探したり、神様の探し物を見つける旅だが、地方の査察も兼ねている。

 王太子がやってきたとなれば、悪い事をしてても隠すだろ?」


あぁ、水戸黄門スタイルで行くんですね。

世直し旅と。

そうなると、俺とアイザックさんがカクスケ。姫様はお銀? 八兵衛?


「この馬車に載っている、樽とかは何?」

「主に食料と水だ。後は鉱石等の売り物だな」

「売り物?」

「我々は冒険者って体で旅する。その冒険者が何も依頼を達成しないと変だろ?

 達成を証明する物が入ってるんだ」

「どういう事?」

「だからな、国があちこちの冒険者ギルドに指名依頼を出すんだ。当然指名相手は俺達。

 で、積んでいる物を納品して依頼達成」

「……ズルくない?」

「何言ってんだ。

 俺達は行く先々でお金の補充が可能。冒険者として依頼を達成するから評判も良くなる。

 城は依頼を達成した場所からの報告が入るので、俺達の居場所も把握出来る。

 冒険者ギルドは依頼を達成してもらう事で収入がある。誰も損してないぞ」


言われてみればそうかもしれないけどさぁ。

な~んかズルい気がする。マッチポンプと言うか。

現金を持ち歩かなくて良いってのはありがたいけど。

その現金はインベントリに入れているので、パクられる事はありえないが。

まぁ、良いか。こういう所に俺が口出ししてもどうしようも無い。

上手い事考えたなぁ~と思っておけば良いだろう。

やっぱ国を治めている人達って、賢いんだね。

知識チートなんて出番無いな。俺にはそんな知識無いけどね。


「で、どこに向かってんだ?」

「あれから国が総力を上げて、各地の情報を調べた。伝承や現在起きている事をな。

 その結果、悪魔が関係しているのではないかと思われる事象が3箇所見つかった。

 そこに向かっている」


へ~、さすがだ。

こういうのは俺では探せないからね。助かる。


「最初はどこに?」

「ここから南へ15日進んだ所にある、港町ケルンだ」

「そこでは何があったの?」

「どこを掘っても水が出るのだ」

「……? 港町なら当たり前じゃない?」


平野部では確かある程度掘るとすぐに水が出る場所があるはずだ。

そんな話を仕事先の現場の人に聞いた事がある。

特に海に近いと、1mも掘れば海水が出るって言ってた。


「真水が出るんだぞ?」

「えっ? 海水じゃなくて?」

「ああ。だから井戸が作り放題らしい」

「でもそれって良い事じゃない?」

「良い事ではあるが、異常だろ? だから調べるんだ」


異常と言われれば異常だけど。

でもなぁ、異世界でしょ? 地球の常識とは違う可能性があるし。

そんなものだよ、と言われれば納得出来る。


ま、行ってみれば判るか。

誰か悪魔を呼べば、カードがあるなら気づくだろう。

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