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新魔王がいい人すぎたせいで世界秩序が崩壊しだす  作者: 進藤尚典
〜第1章〜新魔王誕生、そして即蹂躙
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〜第8話〜魔王どうしの戦い

 アグバはずっと胃がキリキリと痛んでいた。

 新魔王になかば無理やり連れられて内通していた敵国にたった3人で攻め込むことになった。

 そしてインボイの獣人たちが殺到した地下コロッセオに閉じこめられ、魔王同士の戦いが行われようとしている。


「アグバ殿」


 声をかけて来た者がいた。内通を約束した敵の大臣だった。


「あ、これはその……」


「よくやった」


「は?」


「新魔王を騙してここに連れて来たのだろう」


「……、え!?」


「まんまと調子に乗せられてやって来たのだな。今からオレステス様に奴は殺される。そうすればゾゾリマは我らが支配下になる。そうすれば約束通りゾゾリマの支配はお前に任せよう」


 アグバの表情がパッと明るくなった。


「フハハハハハハ、すべてこのアグバ様の計算通りよ。我が智謀に限りはない。フハハハハハハ」


 オーティズは歯がゆく立ちつくしていた。

 レオンとオレステスの間に割って入りたいが、そうすればこのコロッセオ中の獣人たちが殺到するだろう。ここはレオンに任せるしかなかった。

 オレステスは言う。


「小僧よ。実は俺は何度かレロンと戦っていてな」


「へぇー父と。そうだったんですか」


「その勝負は何勝何敗であったと思う?」


「……魔子宮の水によると、父は相当強かったらしいのですが、いやあどうでしょうね?」


「全勝だよ」


「え?」


「もちろん、俺のな」


 オレステスが拳を握ると、右腕が黄金の気をまとった。やがて黄金の気は巨大な拳となっていく。

 巨大な黄金の拳はハンマーのようにレオンに振り下ろされる。

 レオンは黄金の拳にのまれて土煙が舞った。


「俺の唯一の心残りはレロンの息の根を俺の手で止められなかったことだ。しかし、嬉しいなあ。まさかその息子がその願いを叶えさしてくれるとは」


 オレステスはにやりと笑った。

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