戦闘チュートリアル 別名運営は鬼か!?
トコトコ歩いてというよりにゅるにゅるはいずって訓練所?に到着した。ここ訓練所か?
メニューを開き、現在地名確認。ちゃんとるうのくんれんじょって書いてある。
よく見たらメニューにマップがない。もしかして村か街で買わないといけないのか?てか、そういえばよく俺ここに来れたな。
ギィ
「あっ、もしかしてお兄ちゃん♪ルウの訓練所に来てくれたの♪ルウ、歓迎するよ♪」
目の前の森の広場の訓練所にある唯一あるオンボロ小屋から子供が出てきてそう言った。自分のことをルウと言った。
この子供がこの訓練所の・・・・教官か。
ルウ
「あっ、ルウがこの訓練所の教官なんだよ♪ちゃんとギルド公認なんだから安心していいよ♪お兄ちゃん♪」
子供だからなのか返事しないでも一方的に喋るのはわかるが、スライムをお兄ちゃんと言うのはおかしいだろ。
訓練所専用のNPCだからAIの性能が低いんだろうな。でもそれにしては見た目はかっこよくも綺麗になりそうな中性的なかわいい顔だな。他のNPCの子供もこんな感じなのか?
ルウ
「お兄ちゃんがここに来たってことは初心者だよね?お兄ちゃんはどんな訓練しに来たのかな♪ルウがしっかり教えるよ♪ルウは先輩でプロだもん♪」
ピコン♪
俺の目の前に訓練メニューが表示された。攻略掲示板に載ってたとおり全部戦闘のチュートリアルだった。
魔法での戦闘訓練は使えないし、使い魔の戦闘訓練?これサモナーの戦闘訓練か?スラサブローは使い魔になるのか?まあ今はしなくていいや。
まあ選べるけど全部やることは同じって攻略掲示板に書いてあったから普通に戦闘訓練(初級)でいいか。これが一番精神的なダメージが少なくてすむって書いてあったし。
戦闘訓練(初級)をタップ。
ルウ
「戦闘訓練(初級)・・・ルウは上級のほうがいいと思うよ?やっぱり初級がいい?・・・・うん、わかったよ♪」
えっ?なんで上級を進めた?しかも返事してないのにわかったし。
ルウ
「じゃあ戦闘訓練(初級)を始めるよ♪戦闘訓練(初級)はスキル、魔法は禁止で武器だけで戦う訓練だよ♪」
武器?・・・・武器!?俺ないじゃん!?スライムじゃん!?
ルウ
「あれ!?お兄ちゃん武器持ってない!?危ないし戦闘訓練が出来ないよ!・・・・ギ、ギルドがくれた武器をあげるね」
ギィ
そう言いルウは小屋に入った。やったね♪タダで武器を貰える♪チュートリアルあるあるだ♪
ギィ
ルウ
「っ!・・・・は、はい♪お兄ちゃん♪」
・・・・ルウが剣を持って小屋から出てきて俺にその剣を渡してきた。腰につけていた剣がない。どう見ても持ってる剣は腰につけていた剣。
ピコン♪
【ルウから父の形見の剣を貰って装備しました】
父の形見!?貰えるか!勝手に装備するなよ!?
シュウ
レン
「んっ?・・・・えっ」
・・・・貰った剣の握ってる柄から煙が出てる!?
ドロ、カラン
柄が溶けた!?地面に柄無しの剣が落ちた。
ピコン♪
【父の形見の剣が壊れました】
なんでや!?
ピコン♪
【スキル-溶かす-を取得しました】
溶かす!?これか!?そういえばスライムは取り込んだ物を溶かすな♪って、この剣握ってただけだし!それに使った覚えないし!しかも最初から取得してないといけないだろそのスキル!
ルウ
「あ、あれ?僕があげた剣はどうしたの?お、お兄様?」
目の前に落ちてます。動揺していて僕になってるしお兄様になってる。意外と高性能AIなのか?なんて思ってみたが。
どうする?俺。
柄無し剣を拾ってみる。今度はスキルは発動しないみたいで溶けない。
【壊れた剣を拾いますか?】
【壊れた剣を拾いました】
壊れた剣になってる。だからルウはこれを父の形見の剣とは認識しないのか。てか勝手に拾ったし。
・・・・・
レン
「剣?剣なんか貰ってないけど?」
諦めてとぼけてみた。
ルウ
「えっ?あ、あれ?・・・・そ、そうだったね♪ルウの勘違いだったよ♪ちゃんとあの剣は小屋に置いてあるはずだよ♪・・・・絶対」
ざ、罪悪感が半端ない!!
ルウ
「剣がないけど戦闘訓練しようよ♪お兄ちゃん♪武器が壊れた場合の戦闘訓練だよ♪」
あっ、すいません、手もないです。
ルウ
「行くよー♪」
えっ?いきなり!?ゴングとかは!?しかも教官が先に先制攻撃!?
プニョ!
目の前だったからルウのパンチを回避出来ず、パンチをくらう?
ルウ
「あれ?・・・ぬ、抜けないよ」
そういえばスライムって物理攻撃ってあんまり効かないよな。しかも殴った拳がめり込むし・・・・・あれ?じゃあなんでスラジローは倒せたんた?斬る刺す攻撃は弱点だったのか?
ドンッ!
ルウ
「痛っ!?」
あっ・・・・・スラサブローがルウに体当たりした。スラサブローのこと忘れてた。
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
ルウ
「い、痛いよ!うぐっ!やめっ!」
スラサブローは俺に拳がめり込み抜けないルウに体当たりしまくる!!スラサブロー!?やめてあげて!卑怯だぞ!
ドンッ!
スラサブロー
「・・・・♪」
【スラサブローは楽しいようです】
レン
「スラサブロー!?この闇を抱えてるからっていじめる側になるな!!」
ルウ
「ぐすっ、もう訓練所の教官なんか嫌だよぉ!で、でもお母さんの治療代のためにやらないとふっ!?」ドンッ!
レン
「スラサブロー!?」
何か凄い重たい話をしていたのに攻撃するなよ!?
ドサッ
あっ。
ルウ
「・・・あっ、お、お父さ・ん♪ル・・ウ頑張った・・んだよ・・お父・さ・・ん・・・」
ルウ!?
ピコン♪
【レンのレベルがレベル2に上がりました】
【スライチローのレベルがレベル10に上がりました】
【スライチローのレベルがレベル11に上がりました】
【スラサブローは称号[鬼畜]獲得!!】
訓練所の教官が訓練で倒された!?
レン
「何してくれてんの!?スラサブローさん!?」
スラサブロー
「・・・・?」
【スラサブローは頭にクエスチョンマークを浮かべています】
まあ、そうだよね!魔物は人を襲うの仕事だし!クエスチョンマークを浮かべるよな!
ルウ。お前はゲーム内のキャラだけど理不尽にやられ、お母さんのことが気になるだろうが成仏してくれ、ゲームだけど。
俺が村に入れるようになったらお前のお母さんを探して治療代を払ってやるから安心して成仏しろ。
ギィ
「あっ、もしかしてお兄ちゃん♪ルウの訓練所に来てくれたの♪ルウ、歓迎するよ♪」
・・・・・小屋からルウが出てきた。
目の前にはルウだったのが倒れている。そして小屋からルウ。
ルウが化けてでた!?
有り金全部をルウに譲渡した。
スキル-溶かす-
触れた物を溶かす。武器を装備すると発動。武器装備不可。
るうのくんれんじょのルウ
最初の村の子供で訓練所についてはルウの家に無断で入ると寝込んでるルウの母親が教えてくれる。
王都のギルドの噂好き受付嬢の話だと最初の村のギルドのギルドマスターがルウが働きたいと言ったから訓練所で働かせてあげてるという話だが、母親の治療代を盾にして働かせているというらしい。
一度の治療で完治出来る病気らしいのにまだ治療代が足りないとか言って働かせているらしいなどの噂がある。
戦闘のチュートリアル
別名 運営は鬼か!?
やってみたやつは閲覧許可する。
どうだった?運営は鬼か!?と思っただろう。
母親のために教官をしている子供のルウ。
ファンタジーな世界なら基本の戦闘訓練を受けるのが子供はわかるが子供が教官!?子供に攻撃しろと!?それに攻撃したら凄い痛がるし泣くのに攻撃しろと!?しかも攻撃し過ぎたら倒してしまう!!運営は鬼か!?運営は鬼か!?
・・・・しかも倒すと第2のルウが!?第1のルウは消えずに倒れてる第2のルウ!!また倒すと第3のルウ!!運営は鬼か!?
小屋の扉はプレイヤーは開けられない。扉の向こうには絶対大量のルウのクローンが!!
皆、戦闘訓練しないでルウに治療代を渡してやってくれ!!それでも戦闘訓練する鬼畜野郎!!呪われろ!!
ルウに治療代を渡すと・・・・