一匹目
前回のあらすじを一言で表していきたいと思います。
前回のあらすじ:「じゃあはじめようか。」
青龍がとぐろを巻いた。
「拙者の秘技を今見せてやろう。 青龍の力<気候変動>」
「ちょっ、待ってよ。 ほんとなんなの? なんでこの蛇と戦わないといけないの? 死ぬじゃん。 え・・・」
先程まで快晴だった空に暗雲が立ち込める。
「いきなり力を使ってくるとはな。 あぁ、こりゃあいつ死ぬな。」
「手加減は相手に対して失礼に値する。 一撃で昇天させてやるのが情けといったものよ。」
「手加減してください・・・」
声にならない声で叫んだ。
暗雲がバチバチという音を立て始める。
空に電気が走る。
「あ・・・これ雷落とすの・・・死ぬじゃん。 うわぁ!」
雷に怯えて空を見上げたまま、後退りをしていたらこけた。
雷がバチバチという音を立てて落ちた。
ちょうどさっきいた場所に。
「ぁああああああああ!」
一目散に逃げた。
といっても、あまりの恐怖で右も左もわからない。
青龍の方へ走っていた。
「権兵衛ぇええええええ! 助けてぇぇぇ!助けてぇぇぇ!」
「権兵衛よ。 お主の飼い主はえらく腰抜けじゃのう。」
その瞬間
「痛ぁぁぁぁ!」
と、青龍が叫んだ。
「ごめん。 しっぽ踏んじゃった。」
「あぁぁぁぁぁぁあああいたぁぁ!」
「そんな痛かった?」
「痛い。 お主なぜ拙者のしっぽを踏んだ。」
「走ってたらたまたま。」
「もう痛すぎる。 権兵衛よこの痛みをどうにかしてくれ。」
「無理だな。 儀式の途中だ。 俺は手を出せねぇ。」
それから5分ほど青龍は叫び続けた後、気絶した。
青龍が目を覚ました。
「お主よくやった。 拙者はお主に倒された。 これで儀式は成功じゃ。 お主たちについていくとするかの。」
「やったぜお前。 青龍を倒したんだ。」
苦笑いしかできなかった。
「それでは改めて、あらよっと。」
青龍が再びとぐろを巻いた。
「東に居たり胴長の物怪、青龍の官九郎でござる。」
こうして、青龍が仲間になった。
ついに青龍が仲間になりました。
どうなっていくんでしょうね。