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不器用な愛はフユとハル  作者: 洟見 櫟輔
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LOVEr.6-何も知らない-後編

俺が癒鶴ゆづるの部屋に入ってからどれぐらいか経った。

そして、癒鶴ゆづるはいまだに、意識不明の重体で、モニターのピ…ピ…ピ…と言う音と、酸素マスクの音で充満していた。

空はだいぶ明るくなり、太陽が登り始めた。

俺は目の下に大きな隈を作って、浅い眠りについていた。

すると・・・。

『…そっ…そこに居るの…しのぶ…?』


『ッ!!?癒鶴ゆづる!!!お…お前…目が…』


『えっ、あ…目…。』


どうやら、癒鶴ゆづるは目が見えなくなってしまったらしい。

主治医の先生すら、その原因はわからないと言い、事故が原因でなければ、ストレスという訳でも無い。

俺は、すっかり頭を抱えてしまった。

そして、俺は気付かされた。

俺は、"俺…癒鶴ゆづるの事何も知らない…。"

でも、俺は癒鶴ゆづるを見捨てると言う選択肢は無かった。

「知らないなら知ればいい。」

ただ、それだけが俺決心をより一層強くした。

1ヶ月後、癒鶴ゆづるは奇跡的に退院できた。

その、1ヶ月後の間には色々あった。

俺が『癒鶴ゆづるの周囲のことは、俺が全部するから。』と言っても。

しのぶにそんな迷惑かけられない。』

その一点張りだったが、49回目でやっと癒鶴ゆづるの同意を得た。


それから、俺は毎日病室に通い、リハビリの練習にも付き合った。

しかし、癒鶴ゆづるの回復力は尋常ではなかった。

そして、これから癒鶴ゆづるの事がまだ、沢山知れる。一緒に居れるんだ。

目の不自由な人の介護は大変なのかも知れない。

覚悟はする。

でも、今はまだ癒鶴ゆづるが生きていたと言う一瞬の至福の喜びに浸るとしよう。

後編の最後まで読んで頂き誠にありがとうございました!

次話にも、是非お付き合い下さい!!!


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