LOVEr.3―今度こそ伝えたい―
―AM6:30―
『はぁっくしょんっ!!う?!何だ、自分のクシャミか…』
俺は自分のクシャミに驚いて目を覚ました。
頭がズキズキする…。
俺は二日酔いと風邪をひいた。
会社に電話をして、何か食べようとキッチンへ向かおうとした時、立ちくらみがした。
グラッ…
「っあ…やべっ…」
俺はすぐに病院へ行こうと、財布と携帯を持ち厚着をして玄関へ向かった。
すると、視界がボヤけて頭痛が増してスッと、意識が飛んだ。
俺が次に目を覚ましたのは、病院のベットの上だった。
『仁~?…ッ!!仁!?おいっ?!!』
目を覚ますと、視界に癒鶴が入ってきた。
『!?癒鶴!おまっ…何でここに!?』
すると、癒鶴は涙をポロポロと流して
『仁の家聞いて玄関先まで行ったら、凄い音聞こえてドア開けたらお前が倒れてたんだよっ…!!あんま、心配させんなっ!!…(泣)』
「あぁ…やっぱり癒鶴が好きだ…。」
俺は、つのりに積もった心の内のその言葉「好きだなんて言わない…。けどッ…!」俺は癒鶴の頬に手を当て『癒鶴…綺麗だ…。』
と、一言言いまた眠りについた。
次の日の朝、目が覚めると癒鶴は居なかった。
「あれも、幻影…?」そう、思った時。
ガラガラガラ…
病室のドアが開く音。
『あれ、仁もう起きて大丈夫なの?』
癒鶴は疲れきった顔で言った。
癒鶴は俺のベットに手をつくと、倒れ込むように眠りについた。
『おいっ?!癒鶴!!あ、寝てる…。』
そっと、癒鶴を俺が寝ていたベットに寝かせて癒鶴の前髪撫でるように触れて、顔を覗き込むと、癒鶴の寝顔は、触れたら消えてしまうんじゃないかと思うぐらい、昨日…泣いていた時よりも美しかった。
「あぁ…癒鶴に好きだって伝えたい…」
気持ちが溢れて、俺は…癒鶴の額に唇を落とした。
LOVEr.3閲覧ありがとうございます!
少し短いですが、LOVEr.4に続きます!
是非、これからも宜しくお願いいたします。
Kagetsu Io
花月 來折