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不器用な愛はフユとハル  作者: 洟見 櫟輔
2/7

LOVEr.2―望まぬ再会―

―AM7:00―

目覚まし時計の針が、指した時間。

部屋に、五月蝿い程鳴り響き、俺は目を覚ます。

《ピピピピ…ピピピピ…カチッ》

『…ん。起きないと…』

カーテンの隙間から、暖かそうな陽の光が部屋にさしこんでいる。

俺はカーテンを開けて、リビングへ向かった。

すると、そこには・・・

癒鶴ゆづる…?』

高校の制服を着た、癒鶴ゆづるの姿が見えた。

慌てて目をこすると、直ぐにソレは幻影だったと思い知らされた。

『ハハハ…考え過ぎかな…。癒鶴ゆづるが俺の部屋にいる訳無いのにな…。』

苦笑いを浮かべた。

その時、ふと思い出した。

『そう言えば…、明日だったな。何着て行こうかな。』

すると、電話が鳴った。

《♪♪♪》

『ん?誰だ?こんな時間に…。?神無月かんなづき…?あーっ!神無月かんなづき 刃連ゆきい!!うっわ、なつかしー!』

《ピッ。》

『はい、吠咲です。』

おもしろ半分で、からかってやろうとまるで知らない人と話すように電話に出た。

すると、案の定刃連ゆきいは俺の演技に騙されて『え!?あっ!しのぶだよね!?』と、おどおどしながら、問い掛けてきた。

俺は反応が面白くて腹の底から、笑いが込み上げてきて久しぶりに、大きな声で爆笑した。

『ぷっ(笑)あっははははは』

俺の笑い声に、刃連ゆきいはムッとした口調で話始めた。

久しぶりに聞いた、刃連ゆきいの声は昔と全く変わっていなかった。

すると、刃連ゆきいは、話を途中で切って同窓会の話に変えてきた。

しのぶは、同窓会来るの?』

『おう、行くよ。』

他愛無い会話を、してると刃連ゆきいは鋭く痛いところを突いてきた。

しのぶ癒鶴ゆづるに会うために同窓会来るんでしょ。』

俺は、ギクッとしてゴクリと唾を飲み、戸惑いを隠すように誤魔化した。

『いっ、嫌だなぁ〜…。みんなどうなってるか、気になるだけだよ〜…』

すると、刃連ゆきいは疑うように『そう?』と言って同窓会話は終わった。

話が終わり電話を切ると、俺の心臓はバクバクと鳴って、五月蝿かった。

刃連ゆきいは、昔から頭が良くて、妙に鋭いから少し苦手だった。

―次の日【同窓会】―

俺は、ネクタイをギュッとしめて会場へと足を踏み入れた。

中は凄く賑わっていた。

人数は100人ぐらいだろうか…人間がわんさかいる中で、一際目立つ人間がいた。

近づいてみると、目立っていた理由がわかった。

『!』

目立っていたソイツは、女が囲んでいて…綺麗な顔立ちで、スーツ姿が凄く良く似合っている…。

そう、癒鶴ゆづるだったからだ。

「あー…全然変わってないな…癒鶴ゆづる。」

俺は暫く、癒鶴ゆづるを見ていた。

すると、後ろから『わっ!』と大きな声で威かされた。

驚いて後ろを向くと、昔と全然変わっていない、刃連ゆきいがニヒヒと、イタズラっ子の様な笑みを浮かべて立っていた。

さっきの、刃連ゆきいの声に気付いたのか、癒鶴ゆづるが近づいてきた。

『…?しの…ぶ?…吠咲はいざき しのぶだよね?!』

癒鶴ゆづるがそう聞いてくると、俺はドキッとしてしまい、目を逸らし刃連ゆきいを見たら、刃連ゆきいは、ニタァと笑ってタタタタ…と走って行った。

もう、どう使用もなくなった俺は癒鶴ゆづるの、問に答えた。

『そうだけど?お前、癒鶴ゆづるだろ?』

答えを聞いた癒鶴ゆづるは、ニコッと笑って一言『もう一度仁に会えてよかった…。』と言った。

俺は、癒鶴ゆづるの何とも言えない表情にドキッとして、紛らわすように癒鶴ゆづるに問いただした。

『…あのっ…さぁ、那雲なぐもに聞いたんだけど、お前…ニートなんだって?…いやぁ〜驚いたよ…w』

俺が気まずそうに言い、視線を癒鶴ゆづるに向けると癒鶴ゆづるは苦笑いを浮かべていた。

俺は、まずい事を言ったと思い、質問を訂正しようとしたら、癒鶴ゆづるが答えた。

『いやぁ…いろいろあったんだよねッ…ハハハ…。』

俺はそれ以上聞けなかった。

俺は何処か、辛そうな癒鶴ゆづるの顔を見て抱きしめてしまった。

「あんな事、聞かなきゃ良かった…。理由も無くニートになるような奴じゃないだろ…俺は馬鹿だ!これじゃ、過去の傷に塩を塗ったようなもんじゃないか!」

俺が望んだ再会は、こんなんじゃない!もっと…別のものだ…。

その後、同窓会が終わり、二次会があると言っていたが、俺は気が乗らずに家に帰った。

家に帰りつき、携帯を見ると着信メールが一通届いていた。

送り主は、癒鶴ゆづるだった。

でも、今は癒鶴の事を考えるとたまらなく、抱きたくなる。

『あんな顔を見せられたら、我慢できる訳が無いんだ…。』

その日、俺は癒鶴のメールを見ずに携帯を放り投げ、勢いで俺はベットに倒れ込んみ、そのまま眠りについた。

LOVEr.2―望まぬ再会―

どうだったでしょうか、萌えたり面白かったなら幸いです。

これからは、ちょっと激しくなるので、キス以上が苦手な方はここから先はご遠慮下さい。

LOVEr.3は、まだ決まっていませんが、予定としては、今月中に投稿出来たらいいなと、考えおります。

これからも、宜しくお願いします<(..)>


Kagetsu Io

花月 來折


※申し訳ございませんが中途半端では有りますが、主要人物紹介をしたいと思います。


名前:仁井人にいと 癒鶴ゆづる

年齢:21歳

身長:175cm

性格:裏表がない何事にも正直。隠し事が苦手だけど、楽しい事は大好き。人に好かれやすい


名前:吠咲はいざき しのぶ

年齢:21歳

身長:188.6cm

性格:クールな基本無口。演技と人間観察が得意。騒がしいことは、大嫌い。人に嫌われやすい


名前:如下ゆきした 那雲なぐも

年齢:21歳

身長:178.9cm

性格:他人には基本関心を持たない。だけど、友達の事となると感情移入しやすくなる。

仕事やプライベート外だと、ロボットのように冷たくなる。周りに敵が多い。


名前:神無月かんなづき 刃連ゆきい

年齢:21歳

身長:169.9cm

性格:友達大好き。感情移入しやすい。癒鶴ゆづるとは、幼稚園の時からの親友。皆から可愛がられる。

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